「雪かきはスポーツだ!」を合言葉に、スポーツの力で地域の除雪問題を解決しようと、第6回国際スポーツ雪かき選手権 in 小樽2019が、2月17日(日)9:30から北陵中学校(清水町5・宮澤知校長)に集合して開かれた。
高齢化が進む小樽で、雪かきを競技にして地域に貢献しようと、高齢者が多く、狭い坂道で雪捨て場がないという悩みを抱える石山地区67世帯を対象とした地区を競技会場に、これまでの雪かき選手権を一新して実施した。
校区が同地区となる北陵中学校からは、陸上部・野球部2チーム・有志の4チームが、遠くは東京から、全16チーム79名が参加し、スタッフ28名が対応に追われた。
2連覇中の雪かき戦隊えちごまさ雪を追って、カナダ・オーストラリア・アメリカ・日本の熱狂的ファンがニセコからかけつけた。排雪の雪運びを手伝い、国際色も加わった。
3連覇を狙う同チームは、「地域の人々の雪かきをして、力になりたい気持ちが強くあり、地域の人からの応援が励みになり、より充実した大会となる」と意欲を示した。
競技会場は、石山会館からいしやま公園までの7つの小路で、住民の生活道路を原則とし、道幅拡幅の雪かきを行う。制限時間は20分間。2名以上6名以下でチームを構成し、各競技エリアに、時間を計る人と審判員が付いた。
慣れないスコップさばきが見受けられた中学生チームだが、パワーは大人顔負け。陸上部の女子は半袖になって参戦した。
野球部参加チーム「ゆかいな仲間たち」関戸大志キャプテン(2年)は、「氷が硬かくて疲れたが、地域のためになったと思う。足と腰が鍛えられ部活動としても良かった」と話した。
手宮中央小学校PTA会長らが集まるチームや海上保安チーム、北海道観光PRキャラクターキュンちゃんのかぶりものチームなど、個性溢れるチームが参戦し、やっかいな雪かきのイメージを変え、ゲーム感覚で行われ、スポーツ雪かきの趣旨にあった大会となった。宮澤校長は、「子ども達が地域でがんばり嬉しい。小樽を元気にする」と喜んだ。
中学生の部
1位 顎シャベル
2位 陸上部魂~雪かき編~
3位 スーパー雪かきマンズ
高校生の部
1位 小樽潮陵スコップ乱舞
2位 白い巨塔
一般の部
1位 小樽ソーシャルワーカー連絡協議会そある
2位 TEAM JTB
3位 「世界の後志」を目指して
見事1位に輝いた小樽ソーシャルワーカー連絡会議そあるの森山和紀さんは、「昨年3回目の出場で3位となり、今年は1位に驚き嬉しい。チームワークと運が良かったと思う。これまで、除雪問題をなんとかしたい思いがあって、今回から雪かきがメインの競技となり、力を発揮した。地域住民も懇親会に参加し、素晴らしいイベント」と話した。
競技終了後、疲れた体には堪えたが、選手同士協力して励まし合い、どけた雪を排雪しやすいように、大通りまで雪を運ぶ作業が行われ、待機していたショベルカーとダンプカーで、すべてが排雪され、石山地区の市民は、生活道路が広くなり感謝していた。
参加者には、昼食に小樽あんかけ焼そばと豚汁が振舞われた。
◎国際スポーツ雪かき選手権
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