中村善策特別展関連事業 舞踏と絵画の共演


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 市立小樽美術館(色内1)の特別展「中村善策と小樽・風景画の系譜」関連事業の最終回は、
舞踏と絵画のコラボレーション「創作舞踏・小樽を描く」が、2月9日(土)14:00~15:00に開かれる。
 出演は、日本舞踊藤間流扇玉会の藤間扇久華氏。中村善策作品をはじめ、同氏を敬愛し写実の精神を受け継いだゆかりの画家たちの作品が並ぶ会場を舞台に、クラシック音楽での創作舞踏を披露する。
 本番に備え、1月24日(木)17:00から通し稽古が行われた。最初にドビッシーの曲が流れ、小樽の風景を表現しながら、舞踊と絵画の共演が始まった。
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 同氏が同館で舞うのは3回目となり、野口沙代氏のナレーションを挟みながら、創作舞踊を堪能できる貴重な機会となる。
 同氏は、月刊おたるの編集人でもあり、表紙を長年描き続けた小川清氏とは、何度も会った経緯があり、絵を描く人の心の中を知るために、会場の解説文にも目を通し、星田学芸員の話と合わせ、中村氏をはじめ、どんな思いで描いたのかを追求し、ナレーションと舞踊を創作した。
 ひとりの画家という役柄で演じ、扇子を絵筆に見立て、描き尽くすことができない心情や葛藤を舞踊で表現し、同特別展関連事業の最終回を締めくくる。
0209hujima.jpg 扇久華氏は、「中村先生をはじめ、小川先生や皆さんの一筆々重ねていく作品の中に、自分の生き様を込め、紛れもなく生きた証が作品になっている。そうのような部分を、ひとりの画家という役柄で演じたいと思った。日本舞踊の定義を見つめると、何かの役柄を演じることで、日本舞踊の枠の中で作りたいと思ったので辿りついたのだと思う」と語り、「踊りをご覧いただき、より深く絵画を観て、詳しい人物紹介を読み、一筆々重ねた画家達の営みを感じてもらいたい」と来場を呼びかけた。
 特別展「中村善策と小樽・風景の系譜」関連事業
 舞踊と絵画のコラボレーション 2月9日(土)14:00~15:00
 市立小樽美術館(色内1)2階企画展示室
 日本舞踊藤間流扇玉会・藤間扇久華氏
 入館料一般600円・高校生と市内高齢者300円・小中学生無料
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