小樽中央自動車学校(前田裕明校長)では、ツルツル路面やわだち等の冬道の危険を体験して、運転のコツを掴む冬道安全運転講習会を、1月20日(日)10:00から、同校第3教室や教習コースで行った。
日頃から交通安全を訴えるゆるきゃら・おたる運がっぱも登場して、参加者を和ませた。
同講習会は、毎年この時期に無料で開かれ、今回は、同校の卒業生等約40名が参加した。
10:00から小樽警察署・横田交通課長が講師となり、冬道の安全運転や飲酒運転・あおり運転についての講話を30分ほど行った。
同市においての昨年の交通事故死亡者は2名で、1954(昭和29)年度以降、過去最小となったが、ふとした油断で起こりうる事故を防ぐポイントを伝授した。
滑りやすい道路状況では速度を落とし、車間距離を通常よりも2倍以上開け、暴風雪の時は、運転を控えるようにと強調。車間距離は速度の半分と言われ、速度60kmの時は30m以上がベストだという。
また、飲酒運転やあおり運転について事例をもとに説明。安全運転を心掛けるよう伝えた。実技では、同校講師らによって、事前に冬道の危険コース(急制動・スラローム・たこつぼ脱出・坂道の危険・すり鉢・ポール側方車体感覚・わだち走行)を再現。教習車10台に参加者が分かれて乗車、順番に冬道の悪路を体験した。
急制動では、急ブレーキを踏んでも止まらずスリップしたり、坂道で停止して再び発進するとスリップして進まめなくなったり、わだちに埋まってしまうと、参加者が車から降りて一緒に車を押したり、雪壁のある狭い道を車をこすらないように、左右を気にしながらゆっくりと通過させたりと、アクシデントを存分に体験。参加者たちは、無事終了できたことに安堵の表情を見せていた。
12月に免許を取得した若原千里さん(10代)は、「冬道は初めてで、埋まった時に焦ってしまい、どうしたら良いのか分からなかった」と話した。
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