没後86年となった平成最後の「多喜二祭」が、命日の2月20日(水)11:00から、多喜二が眠る奥沢墓地で墓前祭を行い、15:00から小樽経済センター(稲穂2)7階ホールに場所を移し、記念のつどいを行う。
戦争に反対し平和を求めた小林多喜二は、1933(昭和8)年2月20日に特高警察に虐殺された。「戦争をしない国」に生まれ変わったはずが、再び「戦争をする国」に変えられようとしていることなどから、同祭の成功を願い、広がりのあるものにしようと、これまでの寺井勝夫実行委員長をはじめ、荻野富士夫氏・琴坂禎子氏・倉田稔氏・中井秀紀氏の5名を共同代表として、実行委員会をスタートさせた。
長年、午後からの墓前祭を、午前中の11:00に変更。記念のつどいまでの時間に余裕を持たせた。継続が危ぶまれていた送迎バスは、小樽市社会福祉協議会との相談で、55人乗り福祉バスを借り、10:00にJR小樽駅前から無料運行を決定した。
墓前で、関係者の挨拶やメッセージ、参加者全員で赤いカーネーションを手向ける。記念のつどいでは、フランク・パブロフ原作の「茶色の朝」を、大地巌氏が脚色・演出した市民劇で上演(約30分)。函館を拠点に活動する講談師:荒到夢形氏による講談「蟹工船」(約30分)を初開催。
記念講演として、「憲法9条・自衛隊・安保法制ー日本を再び戦争する国にしてはならない」と題して、弁護士の佐藤博文氏が自衛隊の現状等を語る(約70分)。参加費1,000円(高校生以下無料)は、当日会場で支払う。
昨年、没後85年を記念して発行したガイドマップ「多喜二と小樽」(1部100円)が好評につき、改訂版を9月1日に2,000部発行。多喜二の育った小樽の様々なゆかりの土地を、ガイドマップで紹介している。問合せ:080-6099-1815 大地巌
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