にゃんとも癒されるネコ展 小樽図書館


catbook1.jpg 可愛いネコ写真を集めた「にゃんとも癒されるネコ展」が、12月8日(土)から2019(平成31)年1月10日(木)まで、市立小樽図書館(花園5・鈴木浩一館長)1階エントランスと2階ギャラリーで開かれている。
 小樽に生きる猫の写真を撮り続けた土肥美帆さんの写真集「北に生きる猫」(河出書房新社)掲載の、2014(平成26)年3月~2018(平成30)年2月に撮影した15点(A4 サイズ)をはじめ、「煉と虎徹」・「航海士カンパチ船長」・「モルとムギ 相撲部屋の猫親方」(同社)からインパクトある写真約80点、鈴木館長が選ぶ猫に纏わる絵本や漫画など約250冊を展示。展示本の貸出は15日(土)からとしている。
catbook2.jpg 同ネコ展初日には、土肥さんも同館を訪れ、「猫の好きな方なら子どもから大人まで楽しめ、小樽の魅力を伝える写真展です」とPR。
 土肥さんは登別出身で、大学進学で東京に。28歳まで東京で過ごし、結婚を機に関西へ。現在、滋賀県草津市在住。2006(平成18)年に、感動した瞬間を残したいと写真を始め、教室にも通い、2008(平成20)年に猫を飼い始め、被写体として撮影を楽しんだ。
 2015(平成27)年・2016(平成28)年に岩合光昭ネコ写真コンテストでグランプリ、2017(平成29)年には、ニッコールフォトコンテスト大賞など、高く評価されている。
catbook3.jpg 「生きる」をコンセプトに、故郷の登別や九州、瀬戸内海の猫島でも撮影している。小樽へ撮影に出かけた時に出会った猫が、冬はどうしているのか気になり、実家のある札幌を拠点に、冬の小樽へ何度も通い、漁港に棲む猫に夢中に。
 冬の日本海の独特の空や海の色、雪景色に惹かれ、そこで生活する猫が、春とは違った逞しい顔つきに興味を持ち、望遠レンズではなく標準レンズで近づき、猫の世界に入れてもらうまで時間をかけて撮影するのがスタイルだ。
 初めは警戒している猫も、いつの間にか心を許し近寄ってくる。自ら凍りついたコンクリートにへばりつき、猫と同じ目線で撮影に挑むことで良い表情を捉えている。
1208-0110catbook.jpg 漁師からもらった鰊に猫の親子がかぶりつく写真や、車の隙間に佇む猫、挑戦的な鋭い目つきの猫など、癒しの中に潜む厳しさが感じられ、北海道ならではのバラエティーな猫の表情を紹介している。
 鈴木館長は、「小樽に関わるクリエーターを図書館では応援したい」と話し、11日(火)から、自慢のネコ写真を貼って紹介するコーナーを設置する予定。
 喜久屋書店小樽店(築港11)・紀伊国屋書店小樽店(稲穂2)・ヴィレッジヴァンガード小樽店(築港11)の書店では、図書館と初コラボし、ネコ本コーナーを展開中。
 同展は、沼田町・標茶町・中標津町・別海町・北見市を巡回する予定。