一般社団法人小原流小樽支部(斉藤豊葉支部長)は、「花の輪・人の輪ーみんなの花展」を、12月1日(土)・2日(日)の2日間、市立小樽美術館(色内1)市民・多目的ギャラリーで開催している。
同支部所属の38名と子ども教室の3名の作品も合わせて展示している。
毎年、春の開催が多かったが、今回は、クリスマスや正月にちなんだ花を素材に、それぞれに個性を表現した作品が並び、一気に季節を先取り、来場者の目を楽しませている。
「M・I・Y・U・K・I」~異空間の中に降り積もる雪~ただ一つの生命と題して、会員6名の合同造形作品が来場者を出迎える。モンステラ・さらし山シダを使い・ブロックとペットボトル・発泡スチロールを使って制作した。この作品は、苫小牧での野外展で発表した作品を、冬の屋内用にアレンジした。
正面には、斉藤支部長がいけた古典的な襖絵のような琳派調の作品。水仙・葉牡丹・松・ウメモドキをあしらい、正月をイメージした。
子孫繁栄を意味する万年青(おもと)の赤い実や今の季節の山茶花・椿・松を使ったもの、たてる形やか傾ける形や盛花など、小原流ならではのいけばなに、来場者は足を止めて見入っていた。
市民ギャラリーでは、クリスマスフラワーと呼ばれるポインセチアを使い、いけばなでクリスマスを表現している。いける人それぞれに表現が違い、個性溢れる作品が並び、クリスマスムードを高めた。
こどもいけばな教室の3名(小5・中1・高2)の作品も、クリスマスコーナーに展示。プリンセス花器を使い、新しい住宅空間を意識して、立てる・傾けるなど応用していけた作品だ。
30年以上続けている榎清翠さんは、思い出の花器と敷き板を使い、赤のポインセチアと白のレースフラワー、緑と黄色の柊を使ってクリスマスをイメージした作品を出展。「花展のために、花材を選び構想を練るのも楽しみ。先輩を見習って花から元気をもらっています」と話した。
斉藤支部長は、「表現の仕方も違い、それぞれに個性があり、この機会に多くの方に観ていただきたい。慌しい季節だが、会場に来て、一時心和んでもらいたい」と話した。
花の輪・人の輪ーみんなの花展 12月1日(土)・2日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階市民・多目的ギャラリー 入場無料
いけばな体験教室あり(700円)
◎いけばな小原流
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