迫(はざま)俊哉小樽市長は、11月30日(金)、市役所(花園2)市長応接室で定例記者会見を行い、平成30年度上期観光入込客数の結果を発表した。
4月から9月までの半年間に小樽を訪れた観光客数は395万4,900人で、前年度に比べ13万2,300人が減少の96.8%となった。
7月と8月の天候不順の影響で、道内客が前年度比で10%ほど減少したことに加え、9月6日に発生した北海道胆振東部地震の影響により、道内外客共に、それぞれ前年度比67.2%・77.4%と大幅に減少したことが上期の減少につながった。
一方、宿泊客数は前年度と比べ3.5%増の42万人になったが、ホテルの新規開業や民泊・簡易宿所などの好調が影響しており、外国人宿泊客の増加は、海外旅行博への出展や旅行会社の招請事業などの効果が現れてきたと評価。
国別の宿泊者数では、韓国が昨年度1位の中国を抜いてトップとなったが、韓国格安航空会社(LCC)の就航増等が影響したとした。修学旅行宿泊数も前年度比108.2%の7,448人と好調だった。
正確な数字は把握していないとしながらも、「9月は入込客数の減少だけではなく、売上げも2~3割減少したのが全体的な傾向ではないか」と感想を述べた。
入込客数については「10月のデータを見る限り回復途上の感じ」とし、「12月議会で提案する小樽の元気発信事業等の取り組みにより、下期で挽回したい」と話した。
また、副市長の選任についての質問に対して、「1年間の副市長不在の異常事態が通常の体制に戻るので、市政の正常化に一歩踏み出したと思う。小山氏は、財政・市立病院・介護の分野で力を発揮したが、私は在職期間は経済・まちづくり分野を中心に仕事をしてきた。私があまり縁の無かった分野を小山氏は補完してくれるだろうし、3月まで市役所にいたので即戦力となり、庁内における人望や信頼の厚さなどに期待している」と話した。
海技学校存続に関する質問では、新校舎の候補として検討されている小樽商業高校の北海道から市への譲渡について、「まだ譲渡されるかどうかは決まっていない。譲渡してもらえるならば、財政状況を考えると譲渡価格が判断を左右する大事な要因。出来るだけ早い時期に北海道教育委員会と併せて知事部局にも訪問しなければならない」と話した。
次回の定例記者会見は、平成31年1月8日(金)11:00の予定。
◎平成30年度【上期】小樽市観光客入込数概要
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