平成30(2018)年度第25回在日外国人日本文化体験会が、10月27日(土)9:30から、小樽市生涯学習プラザ(富岡1)で実施され、フランス・アメリカ・中国・ベトナム・ロシア等12ヶ国・21名が参加した。
小樽在住の外国人に、日本の伝統文化を体験してもらい、日本文化への理解を深め、市民の国際交流に対する関心を高めることを目的に、小樽市と小樽市文化団体協議会が主催し、小樽ユネスコ協会が共催した。
今回は、茶道(裏千家淡交会小樽支部・前田宗京代表)と、華道(草月会北海道支部グループ緑・奥村桂以代表)、ちぎり絵(にじの会・白鳥照子代表)の3つを、グループに分かれて体験。
茶道では、前田代表が茶のお点前を披露した後、スタッフ9名によるお点前のお茶を、袱紗(ふくさ)の使い方やお茶のいただき方の説明を聞いた後、芋羊羹とともに味わった。
茶室には、掛け軸と花が生けてあり、しつらいを見せてもらうしきたりを説明。扇子を使った挨拶の仕方も伝授した。
華道では、ウメモドキ・セキチク・スプレーピンポン菊・キキョウランを使って花瓶に生けた。同会スタッフ8名が対応。
奥村代表は、「花を見つめ、自分も見つめ、どんな風に生けたら良いか問いかける」と指導。完成した花は持ち帰ることができた。
ちぎり絵では同会4名が協力。真っ赤な椿になるよう和紙をちぎり、色紙に貼り付け完成させた。白鳥代表は、「椿はおめでたい花で、お正月に飾れるように選んだ」と説明。
体験会参加者は、3つの文化に熱心に取り組み笑顔になった。今年9月から小樽商科大学留学生となったコク・サリーさん(22)は、マレーシア出身で日本のアニメやゲームで日本を勉強。日本が大好きで「茶道では、着物で穏やかで実際に見てみると感動した。お茶は苦手だけど、雰囲気で美味しくなり、芋羊羹も美味しかった。最高です」と満足していた。
8月から市内でALTをしているエリス・マックス・バートンさん(オーストラリア出身)は、「お茶は美味しかった。3つの文化を体験して楽しかった。お花を生けるのは難しい」と話していた。
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