小樽市議会は、10月5日(金)13:00から予算特別委員会を開き、質疑を行った。
公明党・秋元智憲議員は、信頼回復と市政運営について質問。
前市長時代は庁内のみの会議で決まったことが、一切変更されることなく実行され、除排雪業務入札条件や除排雪方法・貸出ダンプ制度などの急な変更で混乱が生じ、高島漁港における違法な許認可、港湾計画の突然の中断など、市民や業者など、現場や議会が振り回される事態が多発した。
合理的な説明が行われず、時には職員に責任を転嫁する場面などが、議会の不信感を増大させた。
秋元議員は、「議会から反対され、関係団体等からも陳情があったにも関わらず、何があって、なぜこういうことになったのか?(小樽市が)全く聞く耳を持たず、手続きが間違った方向に行ってしまったのはなぜか?」と、前市長時代に行われた市政運営の検証を、市に求めた。
日栄聡総務部長は、「前市長の考えに対して、職員側の思いは話しており、意見が食い違うことも多々あった。
しかし、思いをぶつけても、(前市長は)きちんと認めるとか理解することが難しかった。職員側の意見が取り入れてもらえず、なかなか前に進まなかったことが事実。最終的には、市長判断の結果、このようになってしまった」と振り返った。
同議員は、「職員が、こんな大きな間違いを起こすことがないことは、誰しも分かっていたが、職員は本音を言えない部分があると思うので、新市長に行政が引き継がれていく中で、どこに本当に責任があったのかあえて質問した」と趣旨を述べ、「全責任が前市長にあったわけではないと思うが、なぜ、こういうことが起きたのかは検証してほしい」とした。
総務部長は、「迫(はざま)新市長は、職員の話に耳を傾け、議会答弁もほぼ自分で行う。職員は新市長を信頼しており、職員の意見を市長にぶつけながら、前に進んでいきたいと思う」と話した。
◎H301005 小樽市議会予算特別委員会1
◎H301005 小樽市議会予算特別委員会2