消えた観光バス!地震風評が観光産業に打撃


0916kanko1.jpg 秋の観光シーズンを迎えた観光地・小樽に異変が起っている。
 震度7の北海道胆振東部地震が起きた9月6日(木)以降、小樽の約44時間の停電の影響もあり、観光客の足がバッタリと止まってしまった。
 市内に観光客を運ぶ大型観光バスが、地震以降、殆ど姿を見せなくなり、堺町の市の観光バス無料駐車場は、閑古鳥が鳴くばかりとなっている。秋の3連休を迎えた9月15日・16日になっても観光バスが姿を見せる様子は全くうかがえない。
 通常では、秋の3連休は修学旅行シーズンで、市内の観光名所には、修学旅行生の姿で溢れるが、今年はこの光景が全く見られず、堺町通りも閑散としている。
0916kanko2.jpg 駐車場の係員は、「地震の日から、観光バスが全く来なくなった。9月の3連休となっても全く同じ状況で、バスは入って来ない。今回は地震風評もあり、これまでにない深刻な状況だ。一台も入って来ない日が続き、パートの従業員の雇用にも影響が及んでおり大変だ。外国人の姿が消えてしまい、これから2~3ヶ月では回復しないのではないか」と話していた。
 観光客が消えたことで、堺町の土産店や飲食店も閑散として、売上げも激減していると言う。昼過ぎにはシャッターを閉めて店仕舞いする所も多い。
 これまで外国人観光客で賑わい、長蛇の列を作っていた洋菓子店も人影が見られない惨状を呈している。
 修学旅行や外国人客のキャンセルが各ホテルにも及んでおり、地震以降の小樽の観光産業は、大きな打撃に見舞われている。