小樽市消防署・着衣泳講習指導員6名(救助隊員)は、幸小学校5年生43名に、8月24日(金)13:30から、命を守る講習会を開き、背浮きの方法や溺れた人を安全に救助する方法、離岸流を体験した。
この講習会は、市内小中学生を対象に、自身が水難事故に遭遇した時に必要とされる、命を守るための知識と技術を習得することを目的とし、同校が第1校目となる。
森洋揮消防士長が中心となり、救助隊6名が参加し、校舎併設のプールを活用して体育のプール授業の中で開かれた。
森氏は、「水の事故は助かる確率が低い」と水難事故の恐ろしさを伝え、溺れた場合には、消防隊員が到着するまで、背浮きをして待っていること、溺れている人を見かけたら、ペットボトルなどの浮いてられるものを渡し、自分で決して助けに入らないことを伝えた。
消防隊員の寸劇では、海に遊びに来ていた1人が溺れ、それぞれが分担して協力、救助隊が到着するまでを演じた。
浮くものはペットボトルに限らず、クーラーボックスや大袋のスナック菓子、ビーチボールなどで確認した。
顔を上げ気味にして、腰のあたりにペットボトルを持ち、1分間の背浮きにみんなで挑戦した。
プールの中を全員で同じ方向に歩くと水の流れが起こり、それを逆方向に歩くことで離岸流(海岸の波打ち際から沖合に向かってできる流れのこと)を体験し、恐ろしさを実感した。ライフジャケットの正しい装着の仕方も学んだ。
最後に森隊員は、「救助隊が来るまで浮いて待ち、溺れた人には、1人で助けに行かない。離岸流の恐ろしさを忘れずに、安全に遊ぶようにしてください」と話した。
参加した女子は、「教えてもらい背浮きはできた。今日はとても勉強になり、これを参考に溺れた人を助けたい。海水浴が好きなので安全に遊びたい」と話した。
9月3日(月)は幸小6年生を対象に、10日(月)は高島小学校で、13日(木)は張碓小学校で行う予定。
◎海水浴の事故には十分注意しましょう