2018青少年のための科学の祭典小樽夏大会が、8月8日(水)・9日(木)の両日、小樽市総合博物館(手宮1)本館を会場に開かれ、科学に関する実験や工作など34ブースが出展。夏休み中の子ども達が、いきいきとブースをはしごして楽しんだ。
同事業は、実験や観察・工作等を参加者自らが体験することで、科学への興味・関心を喚起することを目的としている。
また、学生や教員がスタッフとなり、日頃の科学教育の成果を持ち寄り、実践・交流の場となり、大会で得たものを教育現場へ持ち帰ることも狙いとしている。
小樽大会は夏と冬に開催され、今回は12年目20回目を重ね、毎年、大勢の子ども達で賑わっている。昨年度(夏のみ)は、スタッフ219名・参加人数3,587名にも及び、大盛況に終わった。
子ども達に、木の面白さやぬくもりを伝えようと、8日だけ出展した北海道職業能力開発大学校建築科の川口拓馬君(3年)他3名が担当のブースは、「木材を組み合わせて作る木風鈴」。昨年は鉛筆立てを制作。
同建築科では「Arch Lab(アーチラボ)」を設立させ、1~4年生約20名が所属。外部で積極的に、学校では学べない活動しているという。
川口君は、「子ども達の反応を見ながら、様々な取り組みを行い、今回は、木風鈴を50人分用意している」と話していた。
屋外ブースの「勾玉づくり」は、整理券を配布するほどの人気。軟石を使い、勾玉の形になるまで紙ヤスリをかける根気のいる作業。納得のいく形になってから、艶出し磨きを行い、紐をつけて完成となる。
「バスボム作り」は、動物・乗り物・海の生物・恐竜のスポンジが入ったカプセルを入れる新バージョンとなった。
小樽消費者協会の「廃油から石鹸を作ろう」は、星会長も子ども達の指導係となり協力。2日間で150個分を用意している。
「葉脈のしおり作り」は、東海大学生物学科の学生が担当。椿の葉の葉肉を溶かし、葉脈だけが残った葉に青か赤の色を着けてラミネート加工し、子ども達が好きな形に切って紐をつけてしおりを完成させた。作業を行っている間、子ども達に葉脈が残ったのはなぜかを説明し、植物の知識を深めた。
双葉高校奉仕活動部11名は、2つのブースと他のブースの助っ人として活躍。新しい「夜光反射材入りストラップ」と「ストローで立体模型作り」にも大勢の子ども達で賑わった。
小樽の石で「岩石標本づくり」では、忍路海岸の玄武岩と天狗山の安山岩、高島の茅紫岬の流紋岩の3つを標本に、噴火の仕組みを水と入浴剤で再現して解説。
午前中に7つのブースを回った小学4年生の男児は、「ストローに糸を通すのが難しかったが、糸がくるくる回って面白い。工作できるところが沢山あって楽しい」と話した。
外国に住んでいる兄弟は葉脈のしおり作りを体験し、母親は、「いろいろな発見がある。できるだけブースを回って楽しみたい」と話した。
同祭典は、9日も10:00から15:30までを予定している。
◎青少年のための科学の祭典
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