辞職を発表した森井秀明小樽市長が、7月21日(土)14:30から、森井ひであき後援会事務所(花園4)で記者会見を開き、8月26日(日)に行われる出直し市長選へ出馬することを表明した。
会見では、任期を9か月残し、約5,500万円の費用をかけて出直し市長選を選択した森井市長の発言に、改めて注目が集まったが、市長は、「一部の議員によって民意が踏みにじられた」、「市民不在の議会を見過ごせない。選挙で改めて民意を得、市民の思いを実現したい」と、これまで述べてきた理由を繰り返した。
今回の森井市長の任期途中の辞職は、7月25日(水)付けで行われるが、27日(金)から始まる潮まつりは、市長不在のこれまでに例のない事態となる。
また、姉妹都市・韓国ソウル特別市江西区からの使節団も26日に来樽するが、招待をした当の本人が自ら辞めてしまい、副市長もいない。
さらに、財政が厳しいと森井市長自らが認識していながら、5,500万円もの市税を浪費することになる。平成30(2018)年度予算に計上されている主要事業には、100万円未満のものも数多くあり、5,500万円もの自主財源があれば、教育や福祉などに、もっと充実できたはずであり、身勝手な出直し選挙の大義が大きく問われている。
記者からの質問に対し、森井市長は「一部の議員の反対で、新たな事業がことごとく否決され、民意が踏みにじられた」と認識を示したが、議会の採決の結果は多数決であり、一部の議員という認識はおかしいと指摘すると、「記者と自身の認識の違い」といった、噛みあわない応答が行われ、また、再選した場合に、議会との対立解消の道筋を明確に示さないなど、出直し選挙を行う理由を問う記者の質問に満足の得る答えは皆無だった。
会見は約1時間にわたって行われ、以下のような公約を挙げたが、財源対策なども全くない、耳障りの良い公約を並べ立てた。
○除排雪改善 地域公共交通の充実 札樽間交通アクセスの改善 小樽公園の運動公園化
○道路の除草の改善・維持 犬猫の殺処分をやめる 原発再稼動の絶対反対
○カジノ反対 中学生まで医療費負担減 給食費補助 病児保育推進 癒される公園作り
○健康長寿のまちづくり 高齢者検診の充実
○公共トイレの様式化推進 南樽駅のバリアフリー化 市民会館をリフォームしてバリアフリー化する
○バリアフリー化対応市営住宅建設
○芸術文化推進 自然体験教育推進 図書館・博物館の教育的活用推進
○外国語教育の充実 子供たちが英語でのコミュニケーションができるようにする
○歴史文化基本構想の作成 日本遺産登録と歴建の重文化指定に取り組む
○歴史を活かした観光の推進
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