小樽市議会(鈴木喜明議長)は、6月26日(火)、総務・経済・厚生・建設の各常任委員会を開催し、総務常任委員会(山田雅敏委員長)では、自民党・濱本進議員が森井秀明市長の神事の出席に関して質問した。
25日(月)の予算特別委員会で、市長が議会空転中の20日(水)に、龍宮神社例大祭の宵宮祭の神事に出席していたことが問題となったが、銭函にある豊足神社の例大祭でも神事に出席していたことが分かった。
同議員が、「小樽に数多く神社仏閣がある中で、なぜ2社だけの例大祭に出席するのか?」との質問に、市長は、「ほかの神社からも案内があれば出席を検討する」と、今後も神事に出席していく意志を示した。
これに対し、同議員は、「神事に出席することが問題だ」として、市長に強く問い詰めると、市長は「詳しくは知らない。社殿で行われた式典には参加した」と、神事が何かよく分からないとでも言うような、とぼけた答弁を何度も繰り返したが、総務部は、「神事に参加していると認識している」と答弁し、森井市長の不誠実な答弁を正す場面も見られた。
同議員は、「一宗教法人の神事に参加することは非常にデリケートな問題」と指摘。市立病院の新築工事で請負業者が主催する地鎮祭で、玉串奉奠するのとはわけが違うとした上で、「政教分離の原則に抵触している恐れがあると言わざるを得ない」と糾した。
また、龍宮神社での神事が終わった後、市長は社務所で直会に参加して飲食をしたことを明らかにしたが、同議員は、同神社の宮司が、小樽市が補助金を交付する幼稚園の理事長であることに言及した上で、「小樽市職員倫理条例が禁止する利害関係者との会食に該当するのではないか」と指摘した。
同議員は、「倫理の保持についての認識があれば、神事が終わった時に、直会の会場に入らないで帰るはず。職員ならみんなそうするだろう」と、市長の軽率な行動を糾弾し、最後に、「これまでも何度も言ってきたが、あなたには市長としての資質が無い」と言い切った。
質疑終了後に行われた、付託案件の採決では、これまで二度否決されたにも拘わらず同じ内容で提案された、市長の条例違反に対する給与減額条例が否決された。
◎H300626総務常任委員会(自民・濱本、立憲・市民 佐々木 各議員)
◎H300626総務常任委員会(公明・斉藤議員)
◎H300626総務常任委員会(共産・酒井、無所属・安斎 各議員)
◎H300626総務常任委員会(採決)