小樽市消防署は、、6月12日(火)から15日())まで、市民消防防災研修センター(天神2)で、自衛消防訓練指導会を開いている。
不特定多数の人が出入する建物や、避難の際に介助が必要な人が利用する建物の自衛消防の組織が対象。有事の行動要領と消防用設備などの操作の習得を目的に、毎年この時期に実施している。
市内のホテルや介護施設、病院、商業施設など78事業所が参加。各日9:40・10:50・13:30・14:40の4回に分け、各回5事業所ずつ1日20の事業所が参加。
初日12日(火)13:30からは、病院や介護施設・宿泊施設など5つの事業所16名が同センター2階研修室に集まった。
火災を想定した訓練のデモテープを見て、各事業所の参加者(自衛消防隊)が3人1組となり、自動火災報知機が作動し、火災確認・火災を知らせる・避難誘導・初期消火・119番通報と、一連の流れを手分けして体験した。
事業所によって異なるが、屋内消火栓や消火器を使って初期消火体験も行われ、訓練終了後、大谷信行予防課係長から講評を聞き、修了証が渡された。
介護老人福祉施設の防火管理者を含む3名は、各自の役割を確認。ゆっくり話すように、また、火災を確認するためにドアを開ける時は熱風が上から来るので、膝を折り曲げて低い姿勢で開けるなど注意を受けた。
同施設の防火管理者の男性職員は、「昨年も参加したので、火災報知機の操作の戸惑いはなかったが、初めてだと分からないと思う。今日学んだことを現場に持ち帰り参考にしたい」と話した。
加藤裕二消防課長は、「ここでの訓練は、事業所とは形態は違うと思うが、人命を優先して避難させ、一連の行動を認識してもらいたい。事業所には必ず自衛消防隊がいるので、それぞれが役割を持ち、安全に避難させるよう確認してもらいたい」と話した。
◎小樽市消防本部HP