小樽市民会館(花園2・月居卓司館長)と小樽伝統文化の会(藤間扇玉会長)が主催する、第10回「和を遊ぶ」が、6月10日(日)に開催され、過去最高となる850人が会場を訪れ、和の文化を楽しんだ。
館内では、和風弁当や和菓子などが販売され、茶道表千家小樽吉祥会による茶席が設けられるなど、和尽くしの味覚が提供されるとともに、原始林小樽支社・小樽川柳社・新墾小樽支社・葦牙小樽支部による、短歌・川柳・俳句の展示や、華道家元池坊小樽支部による花展が開催されるなど、多くの人が作品を鑑賞する姿が見られた。
ホールでは、10の演目でステージが行われ、小樽三曲会・日本舞踊藤間扇玉会・日本詩吟学院小樽しりべし岳風会・小樽後志民謡連合会が、箏曲をはじめ、舞踊・詩吟・民謡・三味線合奏を披露し、10周年を祝う鏡割りや餅まきでさらに会場は盛り上がった。
この他に、市立小樽美術館の星田七重主幹学芸員により、「日本画にみる女性美の表現」として、小樽出身の画家である筆谷等観や田中針水がスクリーンで紹介され、作品解説が行われると、会場の人々は熱心に耳を傾けた。
節目となる今回、扇玉会長は、「10年目を迎え、目で楽しく・口で味わって美味しく・心で幸せに豊かになるという、『和を遊ぶ』という名にふさわしい会に、皆さんの力で育てていただいた。これからの成長ぶりを見守ってほしい」と感謝を述べ、月居館長も、「今年55年目を迎える市民会館も老朽化が目立ってきたが、この建物があるかぎり『和を遊ぶ』を続けていきたい」と話した。
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