小樽市は、6月5日(火)から始まる、平成30(2018)年市議会第2回定例会に提出する議案について、5月29日(火)に市役所(花園2)で記者発表した。
提出議案は、一般会計並びに特別会計補正予算案3件のほか、条例案その他議案11件・報告等8件。この他、人権擁護委員の人事案件、ひき船製造の請負契約について最終日に追加提案する予定。
補正予算額は一般会計が2,418万5,000円。強風により破損した旧し尿処理場(現在閉鎖中)の屋根等の撤去などに係る費用1,400万円のほか、日本遺産地域活性化事業として、北前船の日本遺産ストーリーに、市が5月24日に追加認定となったことを記念するシンポジウム等の経費250万円などを計上する。
特別会計では、港湾整備事業特別会計のひき船建造費6億6,000万円を3億3,000万円へ減額補正する。年度当初に請負契約の締結が出来ず、今年度中の竣工が間に合わなくなったため、今年度の出来高に応じる前払分として減額するものだ。竣工する平成31年度に支払う予定として、3億3,000万円を債務負担行為として設定する。
契約が出来なかったのは、入札で応札業者が1社しか無かったため。入札条件を変更し、今議会開催中に製造請負契約を締結する予定としている。
条例案では、観光船事業者への許認可における市長の条例違反に対する給与減額条例が提案されるが、これまで2度否決された「給料1ヵ月分の50%カット」と、これまでと変わらない内容になっている。
記者から、「否決された議案と同じ内容で3度も提案することになるが、変更するなど検討しなかったのか?」との質問に対し、「検討はしたが、議会との主張の違いであり、この内容が責任の取り方として相当」とした。
また、昨年12月から不在になっている副市長人事について、3月末に定年退職した前総務部長の前田一信氏を選任する議案が提案される予定だが、「なぜ、このタイミングで前田氏の副市長選任を提案するのか?」との記者の質問に対し、日栄聡総務部長は、「市長から相談等を受けていないので、答えることができない」とした。現在、前田氏は、再任用職員として市に勤務している。
◎平成30年小樽市議会第2回定例会提出予定議案
◎平成30年度補正予算(案)の概要
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