第65回小樽チャーチル会展が、4月25日(水)から29日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)で開かれている。
1年に1度のこの作品展は、貴重な発表の場となり、60代から80歳代までの全会員10名の水彩・油彩71点と松田孝康さんの賛助作品3点を展示し、来場者の目を楽しませている。
同会は、年数回集まり親交を深めている。個々が自由に取り組み、写生に出かける人や自宅で静物画に取り組む人など様々。
田中稔さんは13点を出展。新緑の幌内川、ペルーやインドへの外国旅行の思い出の絵など、絵画作品の横には、写真に写る田中さんと説明文が添えられている。
高橋代表は、重厚感ある独特の筆使いで、旧日本郵船小樽支店や北運河の建物群、イチョウや冬山、夏の小樽港など、四季折々の風景が並ぶ。
鹿嶋和子さんは、得意の港の船や赤い道庁などのダイナミックな作風もあれば、イカや果物、女性を描いた作品に女性らしさを感じさせる。
八幡郁子さんは、数年前の作品ソーイングをはじめ、人形や秋の味覚とうもろこし、すいかやかぼちゃなど、日頃からバックの色などを想像しながら熱心に取り組んでいる。
今の季節にぴったりの桜を集めた小原未知世さんは、満開の桜や桜の風景などを描き、印象深い作品を発表し続けている。
竹内みな子さんは、人形やピエロ、パイナップルなどをモチーフに、背景の色にも工夫を凝らしたオリジナル作品。
10人それぞれが違った個性を活かし、絵を描くことが大好きなメンバーが集まる作品展。八幡さんは、「個性があって素晴らしい作品。みんな自我自賛している。絵が好きな方は一緒に描きましょう」とPRした。
同会は、元々1949(昭和24)年に東京で発足した絵画愛好会で、イギリスのチャーチル首相が熱心な日曜画家だったことに因んで名付けられた。全国各地に姉妹会が設立され、小樽チャーチル会もそのひとつとして設立された。現在は、姉妹会ではなくなっているが、会の名称を引き継ぎ活動を続けている。
小樽チャーチル会展 4月25日(水)〜29日(日)10:00〜17:00
市立小樽美術館(色内1)1階市民・多目的ギャラリー 入場無料
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