春休みを活用して、日本の伝統文化「能楽体験会」が、3月25日(日)14:00から16:00まで、小樽市公会堂(花園5)和室や能舞台で開かれ、市民ら10名が参加した。
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はじめに、三ツ江会長が能の歴史や特徴について語った。三千年に一度しか実らない桃を作っている西王母が、その桃を皇帝に捧げようと、侍女と共に地上に舞い降りてくる、代表的な能の演目の連吟「西王母」と、人世を言祝ぐ大変めでたい能の舞囃子「高砂」を演奏した。
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市内在住の能面作家・外沢照章さんの生地仕上げの面と化粧した面がずらりと並べられ、能は悲しみの物語で、狂言はユーモアがある面の違いを解説。嫉妬や恨みの女の能面の般若や、般若になる前の生成(なまなり)の面などの説明に、参加者は興味深く聞い入っていた。
実際に楽器に触れながら、田奥康二さんに笛、長嶋和男さんに大鼓の指導を受けた。普段公開していない能楽堂や大正天皇が滞在した小樽公会堂の見学は、遠藤友紀雄さんが案内役を務めた。
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江戸時代の最高格式で建てたいと、蟇股(かえるまた)の飾りや手の込んだ作りを施し、生まれ故郷の佐渡島に長い年月眠っていた杉の木を掘り出し鏡板にし、老松は狩野派の17代目によって描かれた。
大正天皇が滞在した公会堂は、天井の高さや作りから、敬う意味が込められていたという。謡や所作は、三ツ江会長が講師を務め、謡の独特の声の出し方やすり足・扇の開き方や閉じ方などの所作を学んだ。
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奥村奈央さん(9)は、母親と祖母の3人で参加し、「笛や太鼓は難しかったけど楽しかった」と話し、祖母は「能も能楽堂も初めてで、市民として素晴らしい施設があり誇りに思う。もっと皆さんに知ってもらいたい」と話した。
三ツ江会長は、「能は650年の歴史がある。もっと興味を持ってもらいたい」と話した。
◎旧岡崎家能舞台を生かす会
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