双葉高等学校(住ノ江1)奉仕活動部は、運動靴等の支援物資を集め、ボランティア団体OTARUワールドフレンズを通じて、フィリピンのミンダナオ図書館への寄贈を2008(平成20)年から始め、今年で10回目の節目を迎えた。
2017(平成29)年度物資引渡し式が、3月23日(金)11:30から同校会議室で開かれた。1・2年の奉仕活動部や有志22名と佐々木淳一校長・片山智和顧問・教職員、高嶋幸枝事務局長が出席した。
奉仕活動部岩井元暉部長(17)から、高嶋事務局長へ物品リストと送料が手渡された。
佐々木校長は、「無償の愛で、さすが宗門関係校と思う。いろいろな地域で不足している物を集め、喜んでもらえる顔を想像しながら、これからも頑張ってもらいたい」と励ました。
高嶋事務局長は、「本当に感謝する。そろそろ4,000足に達するかと思っている。ぜひこれをきっかけに世界を知り、いつかまたボランティアに携わっていただければありがたい」と感謝した。
2006(平成18)年から始めたミンダナオ図書館への物資支援は、昨年3月に運動靴3,764足を数えた。現在、同団体を通じて物資支援に協力している学校は、同校と朝里小学校、海星学院高校(室蘭)の3校となる。
イスラム国によって壊滅した難民40万人がいるといわれるマラウイに、朝里小学校からの物資を12月に発送し、2月に物資が到着した様子の写真も持参した。裸同然の暮らしやブルーシートの下で生活している様子が写っている。
今回集まった物品は、一昨年にシューズショップさとう(長崎屋小樽店内)から寄贈の120足の新品の運動靴、卒業生から回収した運動靴、呼び掛けて集めた18cm〜26.5cmの運動靴142足。各家庭や近隣住民からのクリアファイル86枚・鉛筆・ボールペンなどの文房具や日用品375点。
部員は、ダンボール箱に詰める作業を行った。入れた物品の品目と数が分かるよう詳しく書き、メッセージも書き込み、5箱になった。
部員らは、前々日から物品リスト作りに協力。品物と数を細かく表にし、本日の作業をし易くした。昨年から入部した女生徒は、「この作業は、今回で最後となる。子ども達に使ってもらいたい」と話し、有志で参加した男子生徒は、「力仕事がんばります」と話した。
同部は、卒業生の使用済み運動靴からスタートし、現地で必要な日用品や文房具なども集め、少しでも子ども達の力になれるように、みんなで協力している。
他にも、福祉・児童施設等のイベントの補助や、年4回の交通安全運動、あしなが学生募金、青少年のための科学の祭典など、年間70日以上活動している。本日中に物資を発送し、2ヶ月後にミンダナオ子ども図書館に届く予定だ。
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