除排雪を遅らす森井秀明市長! 予算特別委


 小樽市議会(鈴木喜明議長)平成30年第1回定例会の予算特別委員会(前田清貴委員長)は、3月8日(木)13:00から市役所(花園2)第2委員会室で、建設常任委員会所管の予算案について審議を行った。
 森井秀明市長が進める除排雪については、雪山を積めるだけ積み、排雪を行わない手法の問題等が、今議会でも多くの議員から指摘されてきた。市内各所に築かれた高い雪山により、ドライバーや歩行者の見通しは遮られ、道路幅を広げる除雪を行っても、すぐにもとの狭隘な幅に戻ってしまい、路線バスも運行を停止するなど、多くの路線で通行に支障を生じている状況だ。
0308council.jpg 公明党・秋元智憲議員は、各除雪ステーションの業者から市の除雪対策本部に上げられる排雪協議に関して質問した。
 業者から、排雪作業が必要と考えられる路線について市と協議が行われ、市が排雪を決定した後に排雪作業が行われる仕組みになっているが、同議員は、具体例を挙げながら、市の判断や決定が遅れていることを指摘した。
 向陽天満宮線は、業者側は除雪作業困難を理由に12月25日に排雪作業を行うことを求めたが、市は15日後の1月9日に排雪を決定。その後、降雪による繁忙のため速やかに作業は行われず、結局、協議から約1カ月後の1月22日に排雪作業が行われた。
 望洋線は、1月9日に「雪山が高くて除雪作業ができない」と排雪協議が行われたが、市が排雪決定をしたのは約1カ月後の2月5日。結局、排雪は2月10日から3日間で行っている。
 この他に、判断の遅れで通学路の排雪が始業式に間に合わなかった路線なども挙げ、同議員は、「なぜそんなに決定を遅らせるのか、市と業者との見解がそんなに違うものなのか」と糾し、市長が作成困難とする排雪の判断基準を「時間がかかっても作らなければならない」と強く求めた。
 また、拡幅除雪を行ってぎりぎりまで大きな雪山を積む手法では、大雪時に、現在ある除排雪機械の数では対応できなくなる懸念を示した。
 さらに、同議員は、除雪作業で残して行った雪塊が原因で発生した死亡事故で、道路管理者が責任を問われた判例を挙げ、「雪山をこれ以上積めなくなるまで積み上げ、意図的に通行車両や歩行者が不安な状況を作っている森井市長の除排雪方法」にも、同様の危険性があることを指摘し、見直す考えを質した。
 これに対し、市長は「改善は図るが現在の方法を行っていく」とした。
 H300308小樽市議会予算特別委員会 民進・中村、面野、公明・秋元各議員