メンバー6名の名前から一字を採って名付けた絵画グループ「百寿満卓光信展」は、20年に渡り活動を続けてきたが、昨年5月に代表の岩下寿男さんが亡くなり、他2名も脱退。
大渡卓さん・高橋百代さん・近藤満子さんの3名が残り、新グループ「SoNoGo」を結成。その後の創作活動を発表する第1回目の作品展が、3月14日(水)から18日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリーで開かれている。
油彩・水彩・コラージュ等25点と、追悼の意を込め、メンバー所蔵の岩下さんの作品2点が並んだ。
映画好きの大渡さんは、岩下さんとは絵の話よりも音楽や映画の話が多かったことから、「月世界旅行」(1902)などの20世紀映画のワンシーンを、色鉛筆とパステルで描いた32枚を横2m×高さ90cmにまとめた作品と、その両脇には女性ボーカリストの肖像画を2枚ずつ展示した。
高橋さんは、フランスの風景や幻の橋タウシュベツ川橋梁を水彩画で描いた。緻密な筆遣いに特徴がある。
近藤さんは、70歳の誕生日に贈られた花束をドライフラワーにして、虫食い板に飾った作品や、札幌で開いたグループ展で出展した油彩のひまわりや水彩の花の絵を。
近藤さんならではの帯のタペストリーは楽しみしているファンも多く、今回は7点出展。正月飾りや節分用の作品、夏帯にカラフルな帯揚げを飾った作品など、おしゃれで季節感が溢れている。
新結成したメンバーは、「楽しみにしている人も多く、1回目を開催した。自分達の個性をさらに打ち出した作品をできる限り発表し続けたい」と話した。
第1回SoNoGo展 3月14日(水)〜18日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー 入場無料
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