不透明な排雪を糾す! 議会一般質問


 小樽市議会(鈴木喜明議長)平成30年第1回定例会の一般質問が、2月28日(水)13:00から市役所(花園2)議場で行われた。
 質問したのは、公明党・千葉美幸、自民党・中村吉宏、酒井隆行、共産党・高野さくら、小貫元、民進党・髙橋龍各議員。
 質問要旨
 昨シーズンに続いて今シーズンも排雪の判断の遅れから、路線バスが運行を停止し、通学路をはじめ市内各所の雪山が、事故を誘発しかねない危険な状況が問題となっている「排雪」に関する質問が目立った。
0228council.jpg 自民党・中村議員は、排雪を行う判断基準について、明確な基準が無く、誰がどのように判断しているのか見えないことが、市民に不満や不安を与えていることを指摘し、排雪基準を作成することを強く求めた。
 また、除排雪路線を決定する会議に市長が参加していることが、会議の決定に影響を与えかねない懸念があることを指摘すると、森井市長は否定したが、同議員は、「市の責任者である市長は、いろいろと権限を持っている、市長が会議に出て発言すると、なかなかそれに対しNOは言いにくい。根拠無く『そんなことは無い』と市長が言っても、密室で行われている会議では証明のしようがない」と強く糾し、議事録を取るか、会議を公開して、公平・公正性を担保するように強く求めた。
 民進党・髙橋議員が、「人通りの多い堺町通りの排雪が全然行われていない」と指摘すると、森井市長は「以前と比較して改善している」と反論するなど、排雪の要・不要についてやりとりする場面があったが、同議員は、「私と森井市長との間でも 明確な基準が無い為に、これだけの差が生じている」と指摘し、排雪基準を市が設ける必要を述べた。
 「市民から『以前より改善が進んでいる』と相当数、直接言われた」と豪語する森井市長だが、今シーズン、既に約2千件の苦情が市に寄せられており、何がどう改善したか、議会議論の中では明確な答弁が出来ていない。
 自民党・酒井議員は、「辻立ちをするくらいなら、バスが止まった当日にバス停に立って、直接市民の声を聞くことが市長の最優先の公務ではないか?」と苦言を呈した。
 H300228小樽市議会本会議 一般質問 千葉、中村両議員
 H300228小樽市議会本会議 一般質問 酒井、高野両議員
 H300228小樽市議会本会議 一般質問 髙橋、小貫両議員