森井秀明小樽市長が掲げる”きめ細やか”とは程遠い除排雪のため、巨大に積まれた雪山が市内各所に出現している。
多くの交差点などは見通しが利かず大変危険な状況になっているが、2月2日(金)に、北海道中央バス(色内1)の山手中通線が、積み上げられた雪で道幅が狭くなったため、バスの運行ができなくなったことが分かった。
昨年1月にも、中央バスから路線確保の再三の要望があったにも関わらず、市長は迅速に対応せず、最上線や山手中通線が雪山等の影響で運行不能となり、市議会で大きな問題となった。
同社は今回の運行停止について、「これまでも各営業所から、市に対して道路状況の改善を申し入れていたが、なかなか排雪などが進まない。山手中通線は危険と判断し2日にやむなく運行を停止した。他にも、ようやく運行しているバス路線は多く、いったんまとまった雪が降れば運行を停止せざる得ない道路状況にある」と話す。
また、「道幅を広げてくれて車が交わせるようになっても、雪を積み上げて山にするため、今度は歩行者の飛び出しの危険が増している。運転手は細心の注意をしているが、不安は払拭できない」とも話す。
乗客を乗せて走るバスは、急ブレーキだけでも大きな事故につながる危険性がある。運行停止の決断は、やむを得ないものだが、巨大な雪山が道路を塞ぐ状況は、路線バスのみならず、郵便や宅配などにも大きな障害となっている。
また、歩行者にとっても、巨大な雪壁に阻まれて、道の反対側に渡ることもできず、夜間などは、そそり立つ雪山の通路に街灯の光が届かず歩行に危険な場所が散見される。
路線が止まった前日に行われた市長定例記者会見では、「以前と比べて雪山など道路の状況がひどい」と指摘する記者に対し、「除排雪はかなり改善している。(市外から)転勤してきたあなたは以前の状況は知らない」といった発言を繰り返し、除排雪は良くなっていると豪語していた森井市長だが、その翌日には、再びバスが運行を停止せざる得ない状況が発生し、無責任な発言をさらす格好となった。
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