小樽市立花園小学校(花園5・仲倉優校長)と北海道開発局小樽開発建設部(潮見台1)が協力して、2月5日(月)、外国人観光客に砂入りペットボトルを配布し、冬道での転倒防止を呼び掛けた。
同校5年生53名と担任、仲倉校長と同開発建設部4名の職員が参加した。
この取り組みは2010(平成22)年から始められ、今年で9回目となった。冬道に不慣れな外国人観光客が、安心安全に歩行できるよう、児童が製作した滑り止め用砂入りペットボトルを、その国に適した言語で会話し手渡す「おもてなし」を体験した。
昨年10月30日に、氷や雪路でも滑らないように細かい砂利をペットボトルに詰める作業を実施。ボトルには、日本語・英語・韓国語・中国語で取扱説明書付きのラベルを貼り付けた。授業では、外国語での挨拶、自己紹介の仕方を練習し、今日の本番に備えた。
当日は、53名が2班に分かれて、1人5本のペットボトルを持参し、通学路での砂まき体験を実施してから、1班目は9:35から10:15まで浅草橋周辺で、2班目は11:05から11:45までオルゴール堂周辺で、外国人観光客に配布し、冬道を安全に歩行してもらえるようもてなした。
浅草橋では、中国・韓国からの外国人観光客が次々と散策に訪れていた。
小学生は、どう話しかけて良いか戸惑いながらも、説明が書かれたボードを差し出した。日本語が話せる添乗員が協力してくれたり、自ら話しかけたりしてなんとか渡すことができた。受け取った外国人は、足元に砂を蒔いて滑らないか確認し、「ありがとう!」と笑顔で応じていた。
山田凜さんは、「自分で説明するのではなく、書かれた紙ばかり見せていたので、もっと自分で話かけるべきだったと反省した。全部、配り終えることができた」と笑顔で話した。
様子を見ていた仲倉校長は、「最初に話かける勇気が必要で、困っている児童もいたが、少しずつ慣れて来て後半は良くできていた。良い経験になった」と話した。
小樽開発建設部道路計画課・三浦之裕道路調査官は、「いきなり外国人に話しかけるのは大変なこと。この経験を大人になっても思い出してもらいたい。市内のところどころに、滑り止め用の砂箱を設置しているので、その砂を活用して転倒防止に役立ててもらいたいことと、子ども達が外国人観光客へ安全に観光してもらいたい思いを込めて行われ、観光振興に繋がれば」と話した。
◎小樽開発建設部
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