小樽サンモール一番街商店街内(稲穂1)のサンモールギャラリーで、「石原裕次郎を偲ぶ出演映画ポスター展」が2月1日(木)から始まり、通行人の目を楽しませている。
昨年8月31日をもって、多くのファンに惜しまれ石原裕次郎記念館が閉館。館内に展示してあった9mほどもある裕次郎氏が出演した102作品の映画のポスターと、その中の名作映画ポスター18枚・閉館記者会見でも使われた3m×3.5mの巨大な遺影の写真、直筆のサインも展示している。
映画のポスターは、「太陽の季節」に始まり、「黒部の太陽」「錆びたナイフ」など、裕次郎ファンにとっては、思い出の作品ばかりだ。
これらの貴重なポスターの持ち主は、同館と親交のあった同商店街副理事長で、同ギャラリー設置の実行委員長を務める大森富美雄さん。閉館に伴い譲り受けたもので同展を開催することは、裕次郎氏の関係者に報告済み。
昨年6月に、同商店街に、保育園・幼稚園・小中高校・大学、デイサービス、一般の人など、絵画やイラスト・写真・書など、平面作品の展示を希望する人に無料開放する常設ストリートギャラリーを設置。書道や絵画、木版画などの作品を展示し、通行人を楽しませてきた。
大森実行委員長は、これらの貴重なポスター等を、自分だけで眺めているよりも、皆さんに観てもらいたいと、小樽雪あかりの路の開催時期に合わせて企画。譲り受けてから初めての公開となる。
展示にあたり、知人にポスター展の看板を作ってもらい、大事なポスターや遺影を守るためアクリル板で覆い、枠も作り保護した。前日から展示作業が行われ、当日も8:00から23:00までかかり展示を完成させた。
大森委員長は、「小樽には、裕次郎ファンが多く永遠のスター。改めて、在りし日の裕次郎氏を映画ポスターで懐かしみ、楽しんでもらいたい。小樽雪あかりの路期間中は運河へ行く人にも、同商店街に寄り道して楽しんでもらえればと思う。屋根と壁を有効に使い、これをきっかけにまちづくりとなれば」と思いが詰まっている。
会期中は、裕次郎氏の23回忌に発売したCD26枚組をBGMに流し、ポスター展を盛り上げている。BGMは、新海金物店の営業時間に合わせ、9:00から18:00まで。
稲穂小学校に通う裕次郎氏を知っている市内の男性(81)は、「裕次郎さんは1つ先輩だった。自分は緑小学校に通っていたが、会ったことがある。裕次郎館には何度も行った。狂った果実など沢山の映画も観に行った。身近なスターだった」と懐かしんだ。
石原裕次郎を偲ぶ出演映画ポスター展 2月1日(木)〜28日(水)
サンモールギャラリー(小樽サンモール一番街商店街内)
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