小樽市総合博物館(手宮1)本館2階研修室で、1月6日(土)から14日(日)の10:30から1時間、「新幹線!除雪車!北国の鉄道おもちゃ大集合!」が開かれ、子どもから大人までの鉄道ファンが集まった。
札幌の地下鉄南北線や市電、除雪車両を編成した「キマロキ」を走行させ、蒸気機関車時代の雪国を再現した。音を立てて走行する様子は、臨場感溢れ、鉄道ファンの心を捉えた。
日本雪氷学会北海道支部の協力の下、同支部会員の同館大鐘卓哉学芸員が、北国の鉄道と雪の関わりを解説した。
担当職員と同館ボランティアが3日間かけて鉄道レールを設置し、北国の鉄道風景を再現。そのレールの上を、鉄道模型363車両を一斉に走らせた。
展示した鉄道模型は、同支部と大鐘学芸員が集めたもので、特別に注文したものもあり、2012(平成24)年12月開催の「鉄道を守る雪の研究」の講演会に関連して公開されて以来5年ぶりとなった。
蒸気機関車時代の豪雪地帯に対応した除雪車として、機関車と雪をかき集めるマックレー車、雪を跳ね飛ばすロータリ車と機関車を連結させた除雪車両編成の名「キマロキ」と言われた車両も走行。
同館展示車両でもあるロータリヘッドをつけたディーゼル機関車(DD14)を2両連結した特雪編成は、雪をかき集め跳ね飛ばすことができた車両で、丸い玉を雪に見立て、DD14を走行させて雪玉を飛ばす仕組みを遊びながら体験できるコーナーも設けた。
この他、老朽化した除雪車両に代わる次世代型の高性能除雪モーターカーのHTR600形や、同館展示車両でもある1881(明治14)年、幌内鉄道の除雪のために作られた雪払車も会場で見ることができる。
新幹線を集めたゾーンは、ランベンター色のラインが目印の北海道新幹線をはじめ、上越新幹線など東北以北を走行する車両を集めている。
札幌の車両を集めたゾーンでは、市電の線路に積もった雪を除雪するササラ電車、地下鉄南北線の南平岸から真駒内までのスノーシェルターなども展示し、北国ならではの工夫された装置を紹介。
大鐘学芸員は、「鉄道と雪の関わりを模型を通じて紹介。子ども達にも分かりやすくクイズやパネルも用意した。新幹線も雪に対する工夫がされている。この機会に足を運んでいただきたい」と話した。
市内在住の3歳9ヶ月の男の子の母親は、「(息子は)車両の動く所が好きで、何度見ても楽しい」と話した。
新幹線!除雪車!北国の鉄道おもちゃ大集合! 1月6日(土)〜14日(日)10:30〜11:30
小樽市総合博物館(手宮1)2階研修室 1月9日(火)休館
◎日本雪氷学会北海道支部
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