森井市長 傍聴の市民を警察へ突き出す!


1218council1.jpg 12月15日(金)、予算特別委員会(林下孤芳委員長)終了後の17:00過ぎ、市役所(花園2)別館3階廊下において、森井秀明市長が市民から暴力を受けたとして警察に通報し、同委員会を傍聴した60代の男性が公務執行妨害で逮捕される騒ぎが起こった。
 12月18日(月)に開催された同委員会では、共産党・小貫元議員が、この問題について質問を行った。
 市側は、捜査中の案件なので、詳細は述べられないとしながら、「市長が、委員会終了後、打ち合わせのため市長室に戻る途中、相手側から暴行を受けた」と説明を行った。
 しかし、一方で、同委員会に参考人として招致された、当時、現場に居合わせた市民は、「逮捕された方が、『森井市長、もっと謙虚にならなければだめだよ』と言いながら、市長のお尻を叩いた。今後の市政運営その他も含め、頑張ってもらいたいという激励の意味も込めた行動のようだった。強打ではなく、暴力的な行為に及ぶものではなかったと思う」と、暴行と説明する市とは食い違った証言を行った。
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 小貫議員は、「逮捕された方は、議会を毎回のように傍聴している市政に関心を持っている人」とした上で、「市長という役職についていれば、肩をたたかれるとか、議員もそうだが、そういう行為はよくあることだ」と指摘した。
 また、「市職員への(暴力的な言動によって、正常な業務執行を妨げる行為である)『不当要求行為』で、警察に逮捕されたのは、一昨年度が2件、昨年度が1件あり、いずれも胸ぐらをつかまれワイシャツが破れたなど、明らかに暴力的なケース」であることに言及し、今回のケースが警察を呼ぶような話であったのかどうかを問題とした。
 「市職員の場合、本当に身の危険を感じた場合はすぐ警察を呼ぶだろうが、まず説得にかかり、暴力行為が止まないようなら警察を呼ぶのが本来の形ではないか」とした上で、「市民を守るべき立場にある人が、真っ先に市民を犯罪者に仕立て上げるのはあってはならないこと。1218council3.jpgいったん行為に及んだ時に、相手に声をかけて、『やめていただけませんか』とか、そういうことは考えなかったのか」と質したが、市は「暴力の事案には警察の対応が必要」と答弁を繰り返した。
 同議員は、「今後の対応については良識ある配慮を求める。市長には充分反省していただきたい」とした。
 現場に居合わせた職員の1人は、「暴力を受けた!警察を呼んでください!」と騒ぐ市長の姿に、「警察を呼ぶような話ではない。まさか本当に警察に通報するとは思わなかった」と話しており、市役所庁内でも話が伝わるほどに、疑問の声が広がっている。なお、警察に逮捕された男性は、即日釈放された。
 折しも、事件のあった15日は、市役所のボーナス支給日。213万652円のボーナスを懐にしながら、年金生活者を警察に突き出した森井市長は、一言も発することはなかった。
 H291218小樽市議会予算特別委員会(共産・小貫、高野、民進・高橋各議員)
 H291218小樽市議会予算特別委員会(自民・横田、中村、公明・松田、斉藤各議員)
 H291218小樽市議会予算特別委員会(採決)