函館税関小樽税関支署(港町5・鎌田広支署長)は、年末特別警戒期間(12月5日〜14日)に合わせ、6日(水)16:00から、小樽合同庁舎(築港5)4階会議室で、牧谷邦昭函館税関長による訓示を行い、税関職員16名が出席して士気を高めた。
毎年、海外旅行や貨物量の増加が見込まれる年末に、10日間の特別警戒を実施。繁忙期における密輸事犯を防止し、税関の水際取締りの強化を目的としている。
牧谷函館税関長は、「我が国の安全・安心な社会の実現のため、責任の一端を担っていることを職員1人1人が改めて認識し、関係取締期間との緊密な連携の下、職員が一丸となって水際取締りに取り組んでいかなければならない。今一度気を引き締め、今年の年末特別警戒にあたっていただきたい」と訓示を述べた。
税関は、国内8つ税関と沖縄の地区税関に分かれ、函館税関は、北海道・青森県・岩手県及び秋田県が含まれ、13支署・9出張所に分かれている。
函館税関管内における関税法違反事件の概要(平成28年及び29年1月〜10月)は、平成28(2016)年に摘発した関税法違反事件は10件、平成29(2017)年1月〜10月は6件だった。告発処分状況は、平成28年は23件、平成29年1月〜10月は13件だった。
主な摘発事例は、平成28年4月にカナダから東京国際空港に帰国した日本人男性の靴下から大麻種子126粒を、同年5月に新千歳空港で中国人女性の携帯品から覚醒剤約1,001.8gを摘発した。
小樽では、平成26(2014)年12月に市内の入浴施設のロッカー内に隠した覚醒剤26.58kgを発見し摘発した。平成29年8月に新千歳空港でケタミン2gと、同年9月に同空港で大麻3gを摘発している。
平成28年の全国税関における覚醒剤の押収量は1,500kgを超え、過去最高となり、覚醒剤の密輸入は依然として高水準で推移している。
特別警戒中は、巡回回数を増やし、来航した船内を検査するなど、取締りを強化している。
◎函館税関
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