小樽市議会(鈴木喜明議長)の決算特別委員会(酒井隆行委員長)の2日目が、11月15日(水)13:00から市役所(花園2)で行われた。
通常であれば、同委員会は4日間連続して開催されるが、第3回定例会の会期が森井秀明市長の言動等を巡り大幅に延長したことによる日程調整のため、第1日目の10月27日の開催から約20日を経過して2日目が開催され、総務・経済両常任委員会所管事項に関する質疑が行われた。
自民党・中村吉宏議員は、新幹線新駅周辺のまちづくり計画の素案について質問を行った。
2016(平成28)年度における議会議論で、同計画の策定会議の委員として商工会議所が入るべきだと訴えてきたが、結局、森井市長が商工会議所を委員として参加させないまま計画の素案が出来上がったことについて触れ、「経済界の意見が反映されていないと思うが、それについてどのように考えるか」と質した。
市は、「策定会議の開催毎に商工会議所と事務レベルのやりとりを行ったことから、一定程度は反映されているが、経済効果に関する検討や分析については具体的なものは入っていない」と答えた。
中村議員の「計画を実行していく上で、経済界の目線が決定的に欠けており、片手落ちの印象」との指摘に対し、市は「今後は官民連携の組織を立ち上げて、経済界の視点も入れて考えていきたい。メンバーについては未定」と答えたが、同議員は、商工会議所が専門家を招聘して新幹線に関する勉強も重ねていることに触れ、新たな官民連携組織には商工会議所もメンバーとして参加させるよう要望した。
また、2015(平成27)年に新市民プールの早期建設に関する陳情の採択を全会一致で可決し、森井市長も「高いハードルが低くなった」と話していた新市民プールの建設について、共産党・高野さくら議員は、「2016(平成28)年度に整備検討会議が2回しか開催されず、具体的な計画が進んでいない」と指摘。これに対し、市は「情報収集や内部の協議を行っていた」といった答弁に終始した。
続く、共産党・小貫元議員は、「調査ばかりしているが、いったいどんな新しいことが見つかったのか」と質したが、市からは具体的な答弁がなく、同議員は「2016(平成28)年度は、何も進んでいないことがよく分かった」と話した。
次回、同委員会は、11月16日(木)の開催。厚生・建設両常任委員会所管事項に関する質疑が行われる。
◎H291115小樽市議会決算特別委員会1(民進・林下、面野、公明・千葉、松田各議員)
◎H291115小樽市議会決算特別委員会2(共産・高野、小貫、自民・中村各議員)
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