公益社団法人北海道柔道整復師会小樽ブロック(小川哲司会長)は、全国地域安全運動に合わせ、10月18日(水)13:00から、おくさわ接骨院(齋藤文寿男院長・奥沢3)で、女性が知らない男に後から抱きつかれたと想定して防犯訓練を実施した。
想定外の出来事にいつでも対処できるよう、警察署の協力の下、整骨・接骨防犯ステーションで、3年連続の実技訓練を実施している。
同院・齋藤院長をはじめ、同ブロック・鶴田浩久副会長、佐藤大一副会長ら7名の柔道整復師と、小樽警察署生活安全課・三浦由実巡査部長が参加した。
三浦巡査部長が、痴漢に会った女性役となり、同院に助けを求め駆け込んできた。斎藤院長は、落ち着いた様子で、女性を同院の中に入れて保護。外に怪しい人がいないか確認して女性を座らせ、110番通報した。女性に水を与え落ち着かせ、質問内容が書かれた用紙を見ながら、被害の状況等を聞いてメモした。
訓練後、三浦巡査部長は、「安全を確保したり、被害者に聞くメモを用意していて良かった。何をされたのかは、答えづらいこともあり、怪我の有無や犯人の特徴について聞く。被害者の衣服からDNA鑑定することもあるので、触らないこと」などアドバイスした。
その後、110番通報訓練を実施し、三浦巡査部長と斎藤院長が電話でのやり取りを実践。
訓練を終え、斎藤院長は「実際に起きると大変だ」と、体験してみて分かる大変さを改めて感じ、三浦巡査部長は、子どもにも同じ対応をするよう、市内でも発生している特殊詐欺に関しても高齢者に注意するよう声かけを依頼した。
同会は、地域社会を構成する一員として社会貢献しなけらばならない立場にあることを深く認識し、犯罪のないまちづくりを推進するために、2001(平成13)年10月11日から、道内各地に開院している約851ヶ所(後志管内54ヶ所のうち小樽市内34ヶ所)の整骨・接骨院を「防犯ステーション」に指定し、身に迫った犯罪の危険のある子どもや女性から助けを求められた場合に、警察へ通報し保護する避難所として提供している。
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