芸術の秋!小品盆栽・山草・書道展


 市立小樽美術館(色内1)を会場に開催中の小樽市文化祭は、10月12日(木)10:00から、小品盆栽・山草・書道展の3つの作品展が同時にスタートした。
bonsai.jpg 小品盆栽展は、同館1階ミーティングルームで開かれ、小樽小品盆栽会(今野寿雄会長)の60〜80歳代の9名・15点を展示している。
 同会は、毎月1度例会を開き、春と秋の催し物の連絡と、ベテラン会員による盆栽についてや剪定の仕方について伝授している。
 小品盆栽とは、18cm前後の盆栽を指し、秋の実物や紅葉を見せようと、各会員が会期に合わせて努力した力作を発表している。
 今年は、寒暖の差が激しく、その分、楓や紅葉の赤が綺麗だという。
 女性会員も多く、50~60のコレクションがあり、小さい鉢のため、水遣りは朝晩欠かさずに、丹精込めて手入れをしているという。
 会場には、紫の実が可愛い紫式部、ハート型の黄色の葉が特徴の土佐水木、様々な色が交じり合ったハゼ、赤い実のまゆみやリンゴなど、秋らしい盆栽が並び、来場者の目を楽しませた。
 会員の1人は、「若い人にも人気があり、誰にでもできる。この機会に皆さんに見ていただきたい」とPRした。
 小品盆栽展 10月12日(木)〜14日(土)10:00〜17:00(最終日16:00)

 
 1930(昭和5)年に発足した伝統ある小樽山草会(遠藤敬広会長)が主催の山草展は、研修室で始まった。同会会員14名のうち、60~80歳代の10名・67点を展示している。展示した作品は、ほとんどが野や山・海岸に見られるものを集めた。
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 同会は、8月除く3月~11月に、月1度の例会を開き、山草についての知識と会員同士の親睦を深めている。
 入会して10年の小林芳夫幹事長は、「山草の魅力は可憐なところ。山に行くと咲いている花で、親近感があるものばかり」と話す。
 会場には、紫や白の花を咲かせたイワシャジン、紫の斑点のホトトギス、魅力的な花のセイヨウカマツカなど、展示会にタイミング良く咲かせた花が並んでいる。また、キモミジ、フウチソウ、ベニフウチソウ、シダなどの寄植えも見事だ。
 6月末と8月の年2回肥料を与え、適度な水遣りを心がける。長年のベテランであっても、思った通りにいかないことも楽しみのひとつだという。
 山草展 10月12日(木)〜14日(土)10:00〜17:00(最終日16:00)

 市内で最大級の書道作品を集めた書道市展も始まった。
 同館1階市民ギャラリーに市展委員(北川稲谷委員長)31点、多目的ギャラリーに高校生54点、2階展示室に一科26点、二科32点のかな・漢字・交じり文・墨の濃淡などの多彩な作品計143点を展示している。
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 市展委員ほぼ全員による厳選な審査の結果、市展賞には赤井冀安さんの篆刻が、2年連続で選ばれた。
 高校生の部では、新たに明峰高校からの10点も加わり会を盛り上げた。臨書作品に取り組み自由に創作している。
 北川委員長は、「一生懸命に取り組み、レベルは昨年より高い。高校生も増え、後輩が育つことが一番嬉しい」と話す。
 第55回書道市展 10月12日(木)〜15日(日)10:00〜17:00(最終日15:00)
 平成29年度小樽市文化祭〜書道市展の受賞者一覧
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