日本舞踊・藤間流扇玉会で練習を重ねる「伝統文化こども教室」の発表会が、10月1日(日)11:00から、ウイングベイ小樽(築港11)3階のヲタル座を会場に開かれた。
同教室の3歳から中学2年生までの23名が出演。保護者や祖父母ら大勢が来場し、観客席を埋め尽くした。
同発表会は、文化庁の2017(平成29)年度伝統文化親子教室事業の文化芸術振興費補助金を受けて開かれた。
毎年、11月に市民センター(色内2)マリンホールで 伝統文化こども教室を開講する、小樽三曲協会・しりべし詩吟岳風会小樽支部・いけばな小原流小樽支部・日本舞踊藤間流扇玉会・茶道裏千家淡交会が出演・参加していたが、今年のみ、稽古時間の不足等により、縮小して開かれた。
演目に入る前に、扇玉会で習い始めて3年目の上林猛副市長は、「小樽が醸し出すノスタルジックな雰囲気や町並みや文化だけではなく、何かほっとさせてくれる町小樽に、このような文化の中で育つ子ども達に、心豊かで品のある大人になってもらいたい。一生懸命な姿を褒めていただきたい」と挨拶した。
最初の演目には、幼稚園児や低学年の小学生の可愛らしい6名が、「はなよめにんぎょう」を踊った。曲に合わせてしっかりと踊り、大きな拍手が贈られた。
「おさるのかごや」「新祇園小唄」「荒城の月」「菊づくし」と演目が続き、演目最後の「さくら さくら」は、出演者全員で明るく華やかに踊った。
同会発表会フィナーレ恒例「おたる潮まつり」の潮音頭と潮踊り唄を、ステージで保護者と一緒に輪になって踊り、同会を締めくくった。
同会・藤間扇玉代表は、「7月から8回の稽古を重ねてきた。来年は、より一層の努力を重ね精進して良い舞台を務めさせていただきたいと思う。なにとぞ、お引き立てをお願いしたい」と挨拶した。
荒城の月に出演した、渡邊みなみさん(小5)は、「2歳から習っているのであまり緊張はしなかった。少し間違えたところもあったが、上手に踊れたと思う。踊りを続けてこられたのは、お友達と練習したり、遊んだりするのが楽しいから」と話した。
引き続き「藤間扇玉 秋のおさらい会」が開かれ、長唄や小唄が披露された。
小樽伝統文化の会(藤間扇玉会長)は、2016(平成28)年北海道地域文化選奨特別賞を受賞。地域に根ざした文化活動やその支援に活発に取り組むことが評価された。
2003(平成15)年開講の「伝統文化こども教室」をきっかけに、小樽市文化団体協議会に加盟する団体が集まり、2009(平成21)年に「小樽伝統文化の会」を設立した。
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