市立小樽図書館(花園5・鈴木浩一館長)は、11月3日の文化の日を、「おたる子ども読書の日」として、図書館司書や市民ボランティア・学生や留学生の協力を得て、子どもと本を繋ぐ多彩な催しを企画した。
小樽市は、図書館が中心となり、家庭や地域、学校における読書活動を推進する「子ども読書活動推進計画」の策定中だ。
同館が発信して、子どもや市民が本の楽しさを感じられる初の試みとなる「子ども読書の日」を、11月3日(金)9:30から同館児童室他で開く。
11:00からの記念講演会は、「子どもと私、そして本」と題し、フリーライターの田口智子さんが子どもと本を中心に、自らの体験談を交えて語り、北海道新聞社発行「小樽さんぽ」についても触れる予定。
11:20から、絵本作家こぐれけいすけさんと同館コラボのオリジナル絵本「どこいくの?」に続く第2弾、「たこドリル」の完成発表会を開き、こぐれさんによる読み聞かせで披露する。
子ども達が描くキャラクター展やこぐれさんが市内を散歩した写真22点を展示している。
13:40から小樽商科大学の中国とロシアからの留学生3名とマレーシアからの学生1名が、各国の言葉であいさつをしたり、自分の国で読んでいた絵本などを母国語で読み聞かせる。協力してくれた学生は、同館からの声かけに快く手を上げた4名で、簡単なゲームも紹介する。
市内小学校の読み聞かせボランティア「小樽子どもと本をつなぐ会」は、14:30から読み聞かせを実施。15:10からは、同館で人形劇やおはなし会でお馴染みの「小樽子ども劇場ぐうちょきぱあ」による、パネルシアター等を開催する。
館内特別展示企画は、当館所蔵の「こどものとも」を、1956(昭和31)年創刊号から100号までと最近までの300冊を展示し、こどものともからデビューした作家を集めて紹介。増員して4名になった市内の学校司書の活動を、各司書の手作りパネルを展示して紹介。
こぐれさんの絵本原画と、いわむらかずおさんの「14ひきのおつきみ」他14枚を展示する。
自由に参加できる「本のミニチュアを作ろう」は、市内の高校ボランティア6名が事前に準備したリサイクル素材を使い小さな本を製作。
館内を巡ってクイズに全問正解すると、手作りガチャガチャの景品がプレゼントされる。
鈴木館長は、「子ども・本・読書に注目し、家族や先生、学生などがボランティアで関わり、11月3日に集まり、学んだり楽しんだりする日にしようと開く。いろいろな人に参加してもらい、これから継続するうちに、子どもの本に関わる楽しい日にしていければと思う」と期待を寄せている。
としょかん発おたる子ども読書の日 11月3日(祝・金)9:30〜16:00
市立小樽図書館(花園5) 0134-22-7726
◎おたる子ども読書の日について