小樽市立手宮中央小学校(末広町13・大坂充校長)の6年生50名が、9月27日(水)13:30から、運河公園(色内3・旧日本郵船株式会社小樽支店向い)内で、これまで学んできたことを基に、おたる案内人ジュニアとしてのデビューを飾った。
おたる案内人ジュニア育成プログラム事業は、2011(平成23)年に、NPO法人歴史文化研究所(美濃進総務部長)が、「子どもたちが地元に誇りを感じ、社会力・表現力を身に付けてもらおう」と、色内小学校の5・6年生にスタートさせた。昨年から、同校と手宮3校が統合した手宮中央小学校が同事業を引き継いだ。
運河公園内の休憩棟に集まった同校6年生は、おたる案内人のトレードマークである青のベストを着用し、おもてなしの心で観光ガイドに挑戦。
運河公園内を、①運河公園全体、②北運河と艀、③右近・広海・増田倉庫、④廣井勇について、⑤伊藤長右衛門について、⑥木骨石造について、⑦旧手宮線について、⑧旧日本郵船株式会社小樽支店の8ポイントに分け、本日は、6年1組の児童が担当したポイントに分かれて、これまで勉強した成果を発表した。
6年2組の児童は、観光客や市民を各ポイントに案内する役に回り、29日(金)におたる案内人ジュニアデビューする予定だ。
同校6年生50名は、昨年6月から、小樽観光大学校発行の「おたる案内人」テキストを教材に、同案内人の大井厚夫さんと阿久津米子さんが講師を務め、5年生で30時間、6年生で20時間の計50時間(授業)をかけて、小樽の歴史や観光ガイドのノウハウを学ぶ。
今年は、5月11日からカリキュラムがスタート。今日まで20時間の授業を受け、その成果を披露する日として、講師も関係者も期待を寄せた。
最初のお客さんは、北海道職業能力開発大学校・駒木定正教授、小樽観光協会・荒木逞専務理事。児童は、説明する内容をすべて暗記し、聞きやすい大きな声で、堂々と案内人を務めた。
駒木教授は、祝津の青山別邸の本邸がある山形県遊佐へ、建築研究のために出かけた時に、地元の小学生が館内のガイドをしている姿に感動したと、美濃さんに話したのがこの事業のきっかけとなっている。「ちゃんと暗記をしていて、詰まらずスムーズに心を込めて案内していた」と、子ども達の案内に感動した様子。
北防波堤や廣井勇について解説した岩本花恋さんは、「練習した時よりも成果が出た。聞きやすいように話すよう心がけた」と話した。
これまで指導してきた大井さんは、「リハーサルの時はおぼつかなかったが、本番まで相当に勉強し素晴らしかった。子ども達が住み生活している地域に、これだけの歴史的建造物があり、とても素晴らしい環境。自分の町だからこそ、発表にかける強い意気込みを感じた」と話した。
9月29日(金)13:30から14:30まで、運河公園周辺で観光案内を実施する予定。
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