秋分の日の9月23日(土)10:00から、旧堺小学校(東雲町9)跡地を会場に、「第48回樽看祭」と「第28回シルバーフェスティバル」が同時に開催され、近隣住民をはじめ、子どもからお年寄りまで大勢の人で賑わった。
公益社団法人小樽シルバー人材センターでは、2006(平成18)年8月に旧堺小学校に場所を移してから、毎年、樽看祭にあわせて実施。
同センター・宗形辰之事務局次長は、「看護学校との共通の来場者に楽しんでもらい、同センターの活動を紹介。会員同士の交流の場を目的に開催している」と話した。
玄関ホールでは、同センターの活動をPRする包丁研ぎや宛名書きのコーナーを開設。毎年、人気を集めている。
包丁研ぎは、先着30名に無料で実施。受付を開始して30分ほどで定員に達した。毛筆の宛名書きは、1人2枚までで人数に制限はなく、希望するのし袋などに無料で書いてもらえる。
シルバー作品展では、同好会の楽志会(たのしかい)による作品を展示。リースやおりがみ、手芸品などを出展。宛名書き担当の高橋陽一さんの水墨画作品も展示され、どれも力作揃いで、来場者からも関心の目が注がれていた。フリーマーケットも行われ、売上は日本赤十字社に寄附している。
同校2階・3階では、小樽市立高等看護学院の1年~3年生90名が力を合わせ、「つなげよう看護の心 ひろげよう 地域の絆」をテーマに、第48回樽看祭を行った。
看護学生ならではの看護展示コーナーでは、衛生学的手洗いの実演や「目指せ!便秘しらず!」の講話、AEDの使用方法が紹介された。
胸骨圧迫による心肺蘇生法やAEDの使い方を実演。早期通報と1次救急措置を3年生による寸劇を交えて紹介した。
体育館では、カレーライス(100食)・豚汁(110食)・おにぎり3種(各90個)が販売され、食事を楽しむ人々で賑わった。
30人の学生が、8:00から調理準備や配膳に協力。豚汁は、35リットルの鍋2つに仕込んだという。食事係のリーダー・2年生の鈴木里菜さんは、「美味しいと言ってもらえて良かった」と安心した様子だった。
スタンプラリーは、5ヶ所を回って景品をプレゼント。130人分を用意した。
恒例の餅つき大会は、11:30と12:30の2回実施。1回3kgの餅米を木臼と杵を使ってついた。子ども達も順番に杵を持って餅つきに参加。つき立ての餅を、みたらしときなこをつけて振舞われた(1回150食)。
第48回学院祭実行委員長の近田悠稀さんは、「沢山の地域の方が来て、餅つきでは子ども達も楽しそう。地域のふれあいの大切さを改めて感じた。学生みんなの協力があり、スムーズに進められ、チームワークの大切さも感じた」と話した。
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