おたる水族館(祝津3)では、今年度新企画「ペリカンのちょっとそこまで」が行われ、換羽時期のため中止していた「ペンギンの海まで遠足」も9月1日(金)から再開された。
同館には、かんたろうとひばりの2羽のモモイロペリカンがいて、冬は、館内ウォークで来館者を楽しませ、夏は、イルカスタジアム入り口横のペリカン館で静かに暮らしている。
ペリカンの特徴や行動を来館者に伝えるとともに、夏の運動不足解消に、ペリカン館から下のわくわくプールまでを歩いて移動し、日中を過ごしている。
これまで歩く様子を公開してきたが、今回はさらに、泳ぐ・飛ぶ・給餌の様子も公開した。
9月7日(木)快晴の空の下、ペリカン達は、プール脇の草むらで休み、給餌時刻の13:10が近づくにつれ、プールの中にひとっ飛び、そわそわした様子で給餌を待っていた。
担当職員からぶつ切りにしたホッケを水の中に放り込まれると、潜ってすくい上手に食べ、見る間に1㎏のホッケをぺろりと平らげた。
大きな喉袋は15ℓもの水が入るそうで、暑い日は喉袋を揺らして体温調節する特徴も紹介された。閉館前の16:40頃には、再びペリカン館に戻るという。
また、8月は換羽のため中止となっていた、フンボルトペンギンの海まで遠足が再開され、同館生まれの35羽のペンギンのうち、9羽が13:30に出発。大勢の観客が散歩路を囲む中、観客と大接近しながらのヨチヨチ歩きで遠足に出かけ、「かわいい!」と歓声が上がった。
到着すると、一目散に海に入り得意の泳ぎを披露。ヨチヨチ歩きとは対照的な素早い泳ぎを見せた。
1羽だけすぐに陸に上がり、柵の前を行ったり来たりして愛嬌を振りまき、マイペースさもアピール。
残りの8羽も海から上がり、ペンギン舎に向かって復路を歩いた。同舎では、給餌を待っていた居残りのペンギン達も大騒ぎして、与えられた魚を夢中で頬張り、来館者は、生き生きと行動する姿を、スマホやカメラに収めていた。
10月15日(日)までの期間、13:30から実施している。
◎おたる水族館HP