9月28日(木)に法令違反を指摘され、市側が答弁に窮して散会となっていた小樽市議会予算特別委員会(新谷とし委員長)は、29日(金)も市側が答弁の準備をすることができず、一日中再開できなかった。
その一方で、森井秀明市長は、市コンプライアンス委員会が指摘した、自身の条例違反の責任を、1か月給料1割カットでけりをつける条例案の提案について文書を公表した。
◎小樽市特別職に属する職員給与の特例に関する条例案の提案について
これは、市長が、自身の後援会関係者が出資する観光船事業者に、水産関係以外の施設の建築を認められていない高島漁港区において、観光施設の建設や観光船の護岸への係留を許可したもので、昨年9月から市議会において違法性を指摘され、漁業者にも不利益を生じていたにも関わらず強行し続け、最終的に第三者機関から違法と指摘されたものだ。
文書で、森井市長は、今回の条例違反が、過去から行われている誤った条例解釈を追認した結果だと主張しており、議会側の再三にわたる指摘や再考への促しを無視した自身の責任を、過去の人の所為にするといった、これまでと変わらない態度を繰り返している。
また、「既存の施設にも違法なものがないか調べてから、是正措置の検討に入る」として、今回、条例違反を指摘された案件について速やかに是正措置をとるつもりがないことも述べている。
市長の11月分の給料月額は835,000円。1割カット(83,500円)しても751,500円。それもわずか1か月間だけだ。前例から参考にしたとするが、市民感覚では、昨年9月から市政を大混乱させた責任の取り方としては極めて疑問だ。
この条例違反の他に、市長が行ったふれあいパスの支出手続きも違法であることが明らかになっており、さらに市長責任が問われている。この件も、わずか1ヶ月間だけ1割カットで済まそうとするのだろうか?
小樽市は、森井市長になってから条例無視や違法な行政手続きが頻発している。就任以来、これまでの数々の市政混乱からも森井市政は、他市から物笑いの種にされており、森井市長は、市長としての資格欠く、欠格事由に相当することを満天下に晒している。
◎あんてつが行く!