小樽市議会(鈴木喜明議長)第3回定例会の予算特別委員会(新谷とし委員長)が、9月25日(月)13:00から、市役所(花園2)別館第2委員会室で始まった。
自民党・酒井隆行議員は、ふれあいパス制度の小樽市負担額の増額補正予算に関して質問を行った。
これは、中央バス・牧野和夫社長と森井秀明市長との間で行われたトップ会談の市長発言が、両者の関係を悪化させたことが伝えられる中で、これまで同社の協力で負担してくれていたふれあいパス事業の費用を、市が肩代わりする増額補正予算案を、突然提案したものだ。
酒井議員が、中央バスと市との間で行われた、2017(平成29)年度の費用負担に関する協議継続についての合意がなされた日付を確認したところ、事業を担当した地域福祉課長と福祉部長とで答弁の食い違いが生じたことから、市側の確認作業のため、開始から20分で審議がストップした。
再開されたのは、3時間後の16:20。事実経過の確認のためだけに、なぜこんなに時間がかかるのか不思議だが、その後も、事実経過を確認する質問に、市側が答弁に窮し、異常に時間がかかる中で質疑が続けられた。
結局、中央バスとの間で行われた、事業負担についての協議経過として、「4月からこれまでと同様の内容でふれあいパス制度は開始するが、2017(平成29)年度の事業費の負担割合の変更や何時から変更するかなどについて、今年度中に協議を行うことを、今年3月9日に同社と市との間で合意がされた。
ただし、市の本音としては、事業費の負担割合の変更は2018(平成30)年度から行いたいと考えていたことから、3月29日に上林猛副市長が同社本社を訪問し、2018(平成30)年度に向けて、地域公共交通網形成計画の策定や中央バスの赤字問題なども合わせて、負担割合について今年度中に話をしたい」と伝えていたことが、4時間もかかって、ようやく明らかになった。
ここで酒井議員の質問は時間切れとなり、費用負担についてどういう経過で、市が全額負担することになったかについては、質疑が及ばなかった。続く自民党・中村吉宏議員の質問が終了した時点で、時刻も過ぎており、質疑の途中だったが新谷委員長は同委員会を散会した。
職員が苦しい答弁に窮している姿の一方で、トップ会談に失敗した森井市長は一言も発せず、他人事のように無関心を装った対照的な姿が際立った委員会だった。
◎H290925小樽市議会予算特別委員会1
◎H290925小樽市議会予算特別委員会2
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