英語教育の充実を図る「小樽イングリッシュキャンプ(O・E・C)」が、8月9日(水)~10日(木)の1泊2日の日程で開催された。
今年で4回目となる同キャンプは、市内小学5・6年生46名と中学生28名の計74名の過去最多の参加となった。
英語を使う外国人観光客へ観光案内等の体験を通じて、観光都市小樽のグローバル化を担う人材の育成を目指し、外国人との活動や宿泊を体験し、生きた英語に触れ、国際感覚を磨く。小学校英語の教科化を見据えた英語教育の充実を図ることを目的としている。
ALT(外国語指導助手)も市内6名に増員され、仁木・古平・滝川から応援を依頼して、計10名を確保。教員14名と市教委10名・小樽ユネスコ協会会員3名が協力した。
初日の9日は、おたる自然の村おこばち山荘に集合し、自己紹介や簡単なゲームで交流を深め、午後からはALTとの会話、翌日の小樽の観光案内PR活動の準備に取り掛かった。
画用紙に”O・E・C”の文字を書いたり、外国人観光客に紹介する場所や内容などを決め、英語で話せるように練習した。
2日目は、本番に向けての最終確認をして、おこばち山荘を出発。10:00に市立小樽美術館(色内1)1階研修室に集合して、10グループに分かれて、外国人観光客への観光案内実習を行った。
今回は、運河・メルヘン交差点・美術館前に市教委が立ち、チェックポイントを設けた。
小樽運河浅草橋には、大勢の観光客が訪れていた。子ども達は、勇気を出して外国人観光客に声をかけ、小樽の観光をPRした。「寿司は好きですか?」「オルゴール堂は知っていますか?」など英語で質問し、小樽市のポストカードとマップをプレゼントした。
名古屋出身でアメリカ在住の大学生・大西ムーア・ノエルふゆさん(20)は、家族で北海道を旅行中。「子ども達の英語は通じた。お刺身が美味しい」と話した。
初参加の菁園中学校2年の山本悠弓君は、声をかけるのが緊張すると話しながらも、オルゴール堂前の水蒸気時計を紹介したり、なると屋やルタオを紹介した。
山本君は、「質問したものの、答えに困り不安になった」と話し、イングリッシュキャンプについては、「堅苦しくなく、ゲームもあり楽しかった。英語が苦手だったが、少し自信もついた。英語が楽しくなる」と話した。
堺町通りを歩きメルヘン交差点まで行くグループや、運河沿いを歩き質問したグループなど、それぞれに実習を行った。12:00前に再び美術館に戻り、修了証をもらい、記念写真を写して解散。
他校の子ども達やALTと親睦を深め、英語に親しむ有意義な時間を過ごした。参加者74名中22名がリピーターだった。
◎小樽イングリッシュキャンプ