小樽市立桜町中学校(桜1・岡本清豪校長)は、夏休みを利用した夏季学習会を、7月25日(火)~27日(木)と8月19日(土)~21日(月)の6日間で実施している。
市の樽っこサポート事業を活用して、桜陽高校生や潮陵高校卒業生や大学生、地域の住民が、生徒の学習を手伝った。
同事業は、高校生や大学生、地域の住民(教員OBなど)が、放課後や夏休み・冬休みなどに、要請があった学校に出向き、学習の手伝いを行い、学習の習慣を形成し、基礎的・基本的な学力の定着を図ることを目的としている。
初日25日は、1年生5人・2年生4人・3年生9人、26日(水)は、1年生6人・2年生6人・3年生11人が参加した。
前半最終日の27日は、1年生5人・2年生2人・3年生15人が参加して、9:30から11:30まで、課題としている教科の問題集や宿題、学校で用意したプリントに取り組んだ。
1年生の男子3人は、中庭で自由研究の課題に取り組み、教科書に載っている植物や昆虫採集に夢中になっていた。
2年生は、同校卒業生の潮陵高校生のサポートを受けながら、学習に励んでいた。
地域に住む教員を退職した加納剛さんがボランティアで、教員と共に 3年生の学習を支援した。参加した生徒はそれぞれに受験勉強や応用問題などに取り組んでいた。
同校伊藤仁弥教頭は、「学生に指導してもらうことで、生徒のモチベーションも高まり、興味のある分野を尋ねたり対話が生まれる。教員を目指している学生にとっても、良い経験となる」と話した。
同校3年・銭谷蓮君は、「数学の宿題や苦手の教科を勉強。分からないところが分かり、成果があった。3年生なのでバスケット部を引退したが、高校でも続けられるよう希望する学校へ行くために、次回も参加したい」と話した。
おたる潮まつりメインイベントの「潮ねりこみ」に、同校生徒60人と教員・保護者20人も参加を予定。
PTAの協力で、同校美術部員(13人)が桜をモチーフにアイディアを出し合い、潮のシンボルマークの波を意味する巴と桜の文字を融合させ、桜の花びらをあしらったデザインをバックにプリントした。完成した揃いのTシャツで団結力を高めた。
デザインした美術部員の1人、北桃夏さん(3年)は、「みんなに着て踊ってもらいたい」と話した。北さんは、これまでも、中体連全道大会体操のプログラムの表紙や修学旅行のしおりなどをデザインしている。
練りこみ当日は、さくら幼稚園と桜町小学校、桜町中学校と地域の学校が並んで、14:00頃出発する予定だ。