小樽フォト虹彩写真展が、7月26日(水)~30日(日)、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリーで開催中だ。
小樽フォト虹彩(井上雅博代表)が主催し、同会メンバー40~70歳代の10名の85点と、小樽工業高校写真部13名の165点を展示している。
メンバーの作品は、それぞれが決めたテーマに沿った作品を展示し、10名の個展が並んでいるようだ。
井上代表は、朝や夕方、夏だったり、黄砂で霞む日の水平線など、色々な表情を見せる水平線を集めた。
「風が教えてくれる」と題した松井和子さんは、春から冬の季節の移り変わりを意識した写真を集めた。
内田絢子さんの寒い冬だからこそ珍しい風景の出会いに感動した「冬の小樽」は、アイスキャンドルの灯や黄昏時の運河、窓ガラスの霜模様は面白い。
佐藤通晃さんは、「消えた倉庫群ー小樽ー」、今から35年前の運河の埋め立て工事の様子を中心に、今は無きその周辺の倉庫群をフィルム写真で激写し特集した。
このシリーズは、1987(昭和62)年5月に札幌市民ギャラリーと、2017(平成29)年7月の堂堂展に続き、3回目の発表となる。作品から、運河や倉庫で働いた人達の営みを感じ、勇気や切なさ・悲しさ・やるせなさが込み上げてくるという。
佐藤さんが講師を務める縁で、小樽工業高校写真部(1年6名・2年4名・3年3名)の作品も展示している。道展入賞作品をはじめ、写真甲子園で予選通過した作品など、学生ならではの目線で作品を発表。
顧問の押切吉紀さんもメンバーに加わり、デジタル写真を塩と硫酸銀を用いる古典技法による印画手法で、セピア色の写真が並んだ。
井上代表は、「テーマを決めて自由に好きなように展示している。学生ならではの写真も、この機会にぜひ見てもらいたい」と話した。
2017小樽フォト虹彩写真展 7月26日(水)~30日(日)10:00~17:00(最終日16:30)
市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー・入場無料
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