車椅子を安全に使ってもらおうと、一般社団法人札幌地方自動車整備振興会小樽支部(神野弘司支部長・約90社加盟)及び一般社団法人小樽自動車協会(神野弘司会長・134社)は、点検ボランティアを、7月20日(木)13:00から15:00まで、小樽市役所(花園2)本館裏の中庭で実施した。
点検対象となる車椅子は、小樽市福祉部や市の公共施設等・小樽市社会福祉協議会・小樽観光協会などで使われているもの。
車椅子の点検依頼は年々増加し、昨年より10台多い70台の依頼があり、役員、整備士18名が、2時間かけてすべての車椅子を点検した。
このボランティア事業は、地域社会への貢献活動の一環として、2010(平成22)年から継続して行われ、今年で8回目となった。
日頃、車の整備を主な仕事としているプロが集まり、工具はすべて自前。中には、車椅子用に手作りの道具を持参した整備士もいた。
タイヤの空気や溝の減り具合・スポークの緩み・ブレーキの効き具合・キャスターの動き・ステップの状態など9項目について点検。不具合が見つかった場合は、応急処置が施された。
限られた時間の中での点検整備のため、本日修理できない部分やタイヤの減り具合などを点検用紙に記入して知らせ、点検済みのシールを、昨年のものと張り替えた。車椅子の一部は、回収して点検後に届けるところまで行った。
廣瀬堅一副支部長は、「地方で車椅子点検ボランティアの情報を聞き、小樽でも始めた。1回目の評判も良く、お礼の言葉をかけられ、整備業界のPRにも繋がればと継続している。自動車の整備士が多く、技術を活かし良い経験となる。点検を継続することで、車椅子の状態も良くなってきている。車椅子の不具合を知らせることで交換したり、修理ヶ所を知らせる手伝いもできる。年々、依頼される台数も増え、継続する意味を、整備士も意識して参加している」と話した。
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