ふわっと優しい花の写真「ふわラー写真展 乾英男個展」が、7月15日(土)〜17日(月)の10:00~17:00、株式会社トベックス自遊林内(銭函2)ギャラリー「月」で開かれ、ゆりやチューリップ、マーガレットなどの花をモチーフに撮影した47点を展示している。
個展を待ちわびたファンが初日から次々に訪れ、目でみる光景とは違った花の世界を楽しんだ。
乾さんは、小樽出身で高校まで小樽で過ごし、現在は札幌在住の会社員。ふるさとを愛し被写体を求め、時間が許す限り小樽を散策して撮り続け、「小樽スケッチ」の個展も開催。ブログでは毎日更新している。
ふわっとした花を撮り始めたのは、今から10年前。レンズ越しの花をモチーフに、前ボケや玉ボケと絶妙なグラデーションが、数々のふわラー作品を誕生させた。
自宅周辺や百合が原公園を中心に撮影。被写体と自分との距離や計算された色をバックに、どれも柔らかく優しい雰囲気が特徴のふわっとした作品から「ふわラー」と名づけた。
チューリップを被写体にした作品が多く、咲いた花に注目を集めてしまいそうだが、蕾も乾さんの世界には欠かせないもの。光を上手く使いグリーンのグラデーションの中に蕾をアクセントにしたり、葉っぱを暈し数本の蕾に中に1本の咲いたチューリップを撮影した作品。
雨に打たれ地面に落ちた忘れな草や、グリーンのネットに90mmのマクロレンズを近づけて撮影したマーガレットは、グリーンの中に優しく咲いた印象的な作品など。
庭先のスギナの群生もふわラー風に大活躍。スギナは早朝に、枝先に水滴を付ける性質があり、乾さんはそれを見逃さない。
ぼかし方や光の入り方は、長年の経験から乾さんが計算してのこと。画像の加工や草をよけたり、花の向きを変えたり、水滴を施したりは一切していないという。
乾さんは、「ギャラリーの雰囲気も花の作品とぴったりで、癒しの空間を作っている。ぜひ癒されに来てください」とPRした。
路地裏や坂道など小樽の素顔の風景を集めた個展「小樽スケッチ」を、10月21日(土)~29日(日)に、オーセントホテル小樽(稲穂2)1階ギャラリーで開催する予定。
ふわラー写真展 乾英男個展 7月15日(土)〜17日(月)10:00〜17:00
株式会社トベックス自遊林内(銭函2)ギャラリー「月」 入場無料
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