本をテーマに活動する市民団体「たるBOOK」(中川めぐみ代表)が主催する、大人の絵本カフェが、6月24日(土)18:00からビストロ小泉(稲穂1)で行われ、小樽市内外から21名(女性16名・男性5名)が参加した。
同会は、これまでも絵本の読み聞かせなど行ってきたが、今回初めて大人を対象にした絵本カフェを開催した。中川代表は冒頭挨拶で、「初めての試みで人数が集まるかどうか心配したが、定員を上回り、申込みをお断りした方もいた」と話すなど、予想以上の反響があったことを話した。
参加者のうち10名が、『うみのがくたい』(作:大塚勇三・絵:丸木俊・福音館書店)など、それぞれ絵本を持ち寄り、順に会場の参加者に向けてページをめくりながら読み聞かせを行った。中には英語の絵本や文章の無い絵本などもあり、参加者はそれぞれの読み聞かせを楽しんだ。
また、参加者同士、自己紹介や食事を取りながらの会話など交流も行われ、終始和やかな雰囲気の中で進められた。
読み聞かせをした人からは、「子どもの頃は本を読むことがほとんど無かったが、子どもが出来て保育所の絵本に触れるようになって面白くなった」、「子どもが幼い頃は、よく読み聞かせをしたが、久しぶりに読み聞かせをした」などの声が聞かれ、聞く方も、「幼稚園の仕事をしていて読み聞かせはよくするが、聞く立場になることはほとんどなかったので良かった」、「活字を読んだらすぐに眠ってしまうが、絵本を聞くのはとても好き」など、様々な感想が飛び交った。
市内在住の女性は、「子どもに読み聞かせをすると自分の好きな本に偏ってしまうが、絵本を持ち寄ることで視野も広がり、同じ絵本でも読み聞かせ方の違いがよく分かる」など、絵本カフェの効果を話してくれた。
同会は、去る5月31日に市役所を訪れ、小樽市に「いつでもどこでもだれもが本好きのまち」を宣言することを提案したばかり。大人の絵本カフェ開催にあたり、同代表は、「子どもたちにもっとたくさん本を読んでもらうためには、大人もたくさんの本に触れることが必要」と話した。
同会では、今年の秋頃を目途に第2回大人の絵本カフェを開催する予定。
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