小樽市消防本部は、6月4日(日)から10日(土)までの1週間、平成29年度危険物安全週間にあわせ、5日(月)に火災調査者と指揮2号車の消防車両2台・タンクローリー車5台による車両パレードを実施した。
パレードに先立ち、同消防庁舎前で11:00から出発式が行われ、消防本部職員9名と小樽市危険物安全協会副会長をはじめ、危険物油槽所代表者7名・タンクローリー運転手5名が出席。
タンクローリー車は、株式会社荒田商会・株式会社樽石・河辺石油株式会社・アヅマ石油荷役サービス株式会社小樽営業所・北海道中央食料株式会社小樽支店の5台。消防車両とあわせると50mほどの列ができた。
危険物を貯蔵又は取り扱う事業所及び市民に危険物安全週間の実施を広報し、危険物に関する知識の普及啓発を図り、危険物に係る事故や災害を防止することを目的としている。
土田和豊消防長は、「危険物は、私達の生活にとって身近な存在。灯油やガソリンは、日常生活になくてはならないもの。その反面、全国では毎年多くの事故が発生。平成28年度の統計では、火災事故は215件・流出事故は356件・全体で571件の事故が発生。昨年小樽市においても、セルフ式ガソリンスタンドにおける事故、タンクローリ車の横転事故があったが、幸いにも大きな事故に繋がらなかった。消防本部としては防止に向けて、更なる取り組みが重要と考える。通年実施の立ち入り検査や、本日の車両パレードを通じて、事業所の皆さんや市民の皆さんに、危険物の安全な取り扱いをお願いしたい」と挨拶。
同安全協会・上参郷副会長は、「特に小樽において、灯油等の石油製品は重要なライフラインとして市民の生活に深く浸透し、冬期間の暖房になくてはならないもの。しかしながら危険物である以上、小樽市消防本部の指導の下、事業所それぞれが、安全を確保しなければ、災害に直結するものでもある。特にタンクローリーの危険性はリスクが高く、危険物取扱者の1人1人が、危険物の危険性を再認識して率先して安全を確保し、車両パレードを通じて、市民の皆さんとともに、危険物の意識の高揚と啓発を図り、小樽が危険物の災害のない町として発展していくことを期待している」と述べた。
タンクローリ車運転手を代表して、株式会社荒田商会・早坂康史さんが、出発の挨拶を述べ、出席者が見送る中、運転手は各タンクローリ車に乗車し、点検を実施して一斉に出発した。消防車両のスピーカーから危険物安全週間のPRと危険物の取り扱いを注意するようメッセージが繰り返し流れた。
消防本庁舎前を出発し、手宮方面→ホーマック前→朝里方面→東小樽交差点→桜ロータリー→桜台線→朝里十字街→消防庁舎前を、1時間半ほどかけて、危険物に係る事故防止を呼びかけた。
6月6日(火)11:00から、市消防訓練練習場(市民消防防災研修センター)で、危険物施設火災防御訓練を予定している。
◎小樽市消防本部HP ◎関連記事