森井秀明小樽市長の6月定例記者会見が、6月2日(金)11:00から市役所(花園2)で行われ、2016(平成28)年度の観光入込客数が公表された。◎観光入込客数の概要
入込客数は790万7,700人となり、前年度と比べて99.5%と微減となった。外国人観光客を含む道外客と道内客の内訳は、道外279万2,600人・道内511万5,100人で、前年度比でそれぞれ107.8%・95.5%と、道外客が増加した一方で、道内客が減少している。
次に、宿泊・日帰り客数で見ると、日帰り717万1,500人に対し、宿泊73万6,200人となり、通過型観光と言われるように宿泊は11人に1人の割合だが、宿泊客数は前年度比105.1%で増加した。中でも、外国人宿泊客数は17万826人と、前年度比で33.2%の大幅な増加となり、国・地域別では、中国、韓国、香港、台湾、タイ、シンガポール、マレーシアの順で、アジア圏からの観光客が好調を支えている。
市内の宿泊施設が1日当たり収容できる客数については、2016(平成28)年度で4,425人となっており、これは前年度比で210人分増加している。
また、昨年度修学旅行で小樽に宿泊した学校数は、前年度と同数の155校だったが、宿泊人数は、少子化の影響なのか1万5,524人で前年度比94.3%大きく減っている。
なお、観光入込客数には海水浴客も人数にカウントされているが、昨年度は14万8,800人で前年度比94.3%に減少した。
これらの結果に対し観光振興室では、夏季の相次ぐ台風の接近や大雨、冬季の寒気や大雪などの影響により道内客が減少したため、全体として微減となったが、特に観光消費額単価の高い外国人宿泊客が大幅に増加していることから、市内への経済効果は前年度と比べて上回っているだろうと評価した。
森井市長は、観光施策における課題として、「例えば、外国人観光客でも国ごとにニーズの違いがあるので、これからアンケートなどを通じた分析を重ねて、対策を考えることが市政としてするべきこと」と話した。
また、市内の収容客数に関する質問に対して、「ホテルの進出等の話があれば、敷地や都市計画との問題もあるが、積極的に対応していきたい」と答えた。
この他、市議会横田久俊議長の任期途中の退任と今後の議会との関係について感想を求められると、「議長の退任は報道で知っただけで、後任者育成のためだと思う。議会との関係は想像がつかないが、今まで同様に取り組む。議会には政策議論を活発化させてもらうよう環境づくりをお願いしたい」と答えた。
次回開催は7月4日(火)の予定。