変り種ザンギや人気の定番ザンギが集結する「熱闘ザンギ甲子園」が、6月30日(金)と7月1日(土)の日程で、ベンジー花園店(渡會真英店長)を会場に開幕した。ザンギが一同に集結し、お気に入りのザンギを買求める人々で賑わった。
今年で3回目となる同イベントは、2015(平成27)年に13店舗400個でスタートし、昨年2016(平成28)年は18店舗と年々出場店舗も増え、今年初めて2日間に延長。参加店舗も、政寿司・に志づか・大仁門・朝里クラッセホテル・IRA・ぺぺちゃん家・想天坊など、初出場17店舗を含む34店舗が集結。
各日17店舗ずつが、同甲子園のためのザンギ案を練り、また定番の人気ザンギなど(各店30パック・税込500円)を持ち寄った。
30日(金)11:30から、参加店舗の代表が集まり、ザンギと店舗をPRする気合が満ち溢れた、オリジナリティあるプラカードを持ち、店内を入場行進した。34店舗を代表して、小樽酒商肉野大通り店・荒川創さんが選手宣誓し、「美味しいザンギを作り、小樽の町をザンギで元気にすることを誓います」と宣言した。
店内のザンギを待つ買物客のために開始を早めて、渡會店長の「プレイザンギ!」でスタートした。待ちわびた買物客は、用意された試食で味を確かめながら、気に入ったザンギを探していた。
次々とカゴの中に入れる人・両手いっぱいに抱える人などでレジ前は混雑。一時、ザンギ特設売り場は、身動きできないほど混み合い、賑わう様子を見て、参加店舗や主催者関係者は、開催を喜んでいた。
2回目の出場のもっきり荘の大将・郷六純一さんは、おにぎりのように明太子を鶏肉で包んだ「おにザン」を考案。昨年は「梅塩ザンギ」で出場し、当店レギュラーメニューで一番人気となった。ユニークなアイディアだけではなく、味も保証付きで売れ行きも上々。
初出場の朝里クラッセホテルからは、遠藤稔調理長をはじめ、横田武志中華料理長、プラカードを制作した料理部の櫛引郁子さんが出席し、イベントの熱気を間近で体験。同ホテルのレストラン定番のにんにくと黒コショウがアクセントになったザンギは、2日目に並ぶ。
紅茶専門店のIRAも初出場で、村上美樹オーナーが小さい頃から食べていたショウガとニンニクが決め手のお母さんのザンギで、2日目に参加する。同オーナーは、「店を出すきっかけが小樽を盛り上げたい思いからなので、このイベントに参加して、ぜひ小樽を盛り上げたい」と話した。
中華食堂「天蓮華」の人気のザンギは、開始20分ほどで完売。カゴにいくつもザンギを買った女性は、「天蓮華さんのザンギを食べて感激した。今日はこれを狙って来た」と話し、4パックも買った女性は、「小樽は札幌が近いけど田舎。このようなイベントで小樽をもっと盛り上げてもらいたい」と笑顔で話した。
ベンジー高野商事の高野千恵子専務取締役は「誰もが良く食べ親しまれているザンギで、何かできなかと企画し3年前から始めた。各店ザンギの味を工夫し、レベルが年々高くなっている。販売店と製造者とお客さんが一体となり、ザンギを食べて美味しければ、次は、その店に行くように橋渡しができればと思う。町の活性化に繋げ、もっと発展させ、地域経営ができる企画」と話した。
2日目の7月1日は、初日とは違う17店舗が出店し、12:00から売り切れ次第終了する。