小樽市議会(鈴木喜明議長)の第2回定例会は、6月14日(水)13:00から、市役所(花園2)議場で開催され、前日の空転の影響で質問が出来なかった石田博一・安斎哲也・中村岩雄各議員による質疑及び一般質問から始まり、続いて、民進党・中村誠吾、共産党・新谷とし各議員の一般質問が行われた。
◎石田・安斎・中村(岩雄)各議員質問要旨 ◎中村(誠吾)・新谷各議員質問要旨
民進党の中村議員は、国会で取り上げられている森友学園や加計学園の問題を挙げて、「小樽市にも同じような問題があると思っている。後援会の幹部であり、小樽市の権力者である市長に近いと思われる観光船事業者が、通常では考えられない様々な許認可を得ている。これは、行政の決定を政治家である市長が歪めてしまっている疑念がある」として、森井市長にこれまで再三にわたり、疑念に対する説明を求めてきたことを指摘した。
さらに、「森井市長は”しがらみ”をキーワードに使って選挙を戦い、権力を手に入れた。権力者になった今、高島漁港区の問題には、自分の選挙から出た”しがらみ”による腐敗の臭いがする。加計学園理事長は、(総理の)友人だったということで、これだけ問題になっているが、高島漁港区の問題は市長の選挙に関わった後援会幹部。関係性は友人どころの話ではない」と、”公職にある者等のあっせん行為による利得等の処罰に関する法律”や”政治資金規正法”などに触れて、政治家と後援会の関係を法律的に質した。
これに対し、森井市長は、「後援会(の人)は政治家や候補者に対し、街に貢献してくれるだろうという純粋な思いで参画していると思っているし、政治献金もしてくれる。利害を求めて参画していることを指摘することが不思議だ」といった噛み合わない答弁を行うなど、そもそもなぜ疑念を抱かれるのかが分からないといった認識を示した。
また、同議員から、「コンプライアンス委員会から(森井市長が行った許認可が)不適切という報告がなされた場合はどうしますか?」との問いに、市長は「仮定の話に対し答弁のしようがない」と答えた。
この答弁が、以前、港湾室長が行った、「コンプラ委から是正勧告が出されたら従う」とした答弁と食い違うということになり、答弁調整のため休憩となったが、1時間40分後の17:50に議会が再開された。森井市長は、「議事録を確認したところ、港湾室長がそのように答えているが、あくまで仮定の質問であり、(コンプラ委の)結果が出た時点で判断する」と市の考えを示した。
15日(木)は、自民党・酒井、山田、共産党・高野、公明党・秋元、松田各議員の一般質問が行われる。
◎H290614 小樽市議会 本会議1(質疑及び一般質問)
◎H290614 小樽市議会 本会議2(一般質問)
◎H290614 小樽市議会 本会議3(一般質問)
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