小樽ドローン協会(中村友会長代理)が主催する、小樽ドローン無料体験会が、5月28日(日)13:00から、おたる自然の村(天狗山1)で開催された。約30名の市民が参加した。
ドローンとは、ハチのブーンという羽音を意味する言葉で、遠隔操作できる無人マルチコプター(3つ以上のローターを搭載した回転翼機)の通称。最近は、手軽に空中撮影ができることなどから、映像関係者をはじめ愛好者が増えている。
体験会では、最初に色々な種類のドローンが紹介された。技術の進歩により操縦ミスでは墜落することが無くなり、初心者でも30分程度の練習で使いこなせることなどが説明された。また、空撮をはじめ、災害調査や遭難者捜索、宅配便などの物資輸送、ドローンのレース競技など、様々な活用例なども紹介され、参加者は興味深く聞き入っていた。
北海道ドローン協会会員で、札幌市でドローン販売などを行っているヘリカム株式会社の福井大貴インストラクターによるデモ飛行の後に、参加者が操縦体験を行った。
この日は、「Phantom 4 Pro」という機種を使用。参加者は、インストラクターから「墜落はしませんので安心して」と、コントローラーを手渡され、最初は心配そうに操縦をしていたが、慣れてくると、上下や水平方向に自由に飛行させ、搭載カメラから送られてくる上空からの映像を眺める余裕も出てきた。
40mほどの高度に達すると、機体を見失ってしまいそうになるが、「今回の機種の飛行時間は約25分間ですが、電源が切れる前に自動的に判断して飛び立った場所に、ドローン自身が帰ってきます」との説明に、参加者からは「すごい!」の声が発せられていた。
当日は、雨交じりの空模様だったが、参加者には十分な満足感を与え、体験会は15:00に終了した。
中村会長代理は、「ドローンの運行には法律の規制など気を付けなくてはならないこともあるが、機体性能の向上も日々進んでおり、これからは防災や災害での役割に加えて、エンターテインメントの分野でもさらに普及していくと思う。
つい先日、ドローン練習場が完成した当別町では、北海道ドローン協会と包括連携協定を結び、ドローン先進地を目指すべく取組みを始めている。
小樽市でも祝津地区などは飛行規制から外れており、旧祝津小学校などドローン練習場としては大変適した場所。ドローン合宿などを開催すれば、全国から人が集まり、市の活性化にも繋がると思うので、小樽ドローン協会としても練習場実現に向けて今後も市に協力を求めていきたい」などと話した。
今後、同会では、おたる自然の村などでドローンに関する基本的な講習会などを開催していく予定。
同会への連絡は、Eメールで。